東京メトロ上場で時価総額9500億円…年間乗客24億人で東急の2倍、安定収益に投資家ら注目

 東京地下鉄(東京メトロ)は23日、東京証券取引所のプライム市場に株式上場した。初値は1630円で、売り出し価格(1200円)より3割以上高かった。初値を基に算出した時価総額は約9500億円で、今年最大の大型上場となった。

東京メトロ

 東京メトロ株は国が53・4%、東京都が46・6%を保有していたが、それぞれ保有株の半分ずつを売り出した。復興財源確保法に基づき、国の売却益は復興債の償還費用に充てられる。

 東京メトロの2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比12・7%増の3892億円、最終利益は66・6%増の462億円だった。年間輸送人員は約24億人に達し、私鉄最多の東急電鉄の2倍を超える。安定した収益基盤が個人投資家を中心に注目を集めた。

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