最強私鉄の東京メトロ上場、国・都が売りだし 時価総額9500億円

東京メトロ丸ノ内線の車両「2000系」

 東京メトロは23日、東京証券取引所プライム市場に株式を上場した。初値は1630円で、売り出し価格の1200円を35・8%上回った。初値ベースの時価総額は約9500億円で、今年最大の新規上場となった。

 同社の発行済み株式を100%保有していた国と東京都が、それぞれの保有株を半分ずつ売り出した。上場後の保有比率は国が約26・7%、都が約23・3%となる。政府保有株の新規上場は2015年の日本郵政以来。

 財務省によると、今回の国の売却収入は約1890億円。同社株の売却で国が27年度までに得る収入は、東日本大震災の復興財源に充てることが法で定められている。一方、都は売却収入の使途について「検討中」としている。

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