世界原発協会の総裁に東電社長、福島第一事故後初めて就任…「世界中のプラントの安全性向上に寄与する」

 東京電力ホールディングス(HD)は、世界の原子力発電事業者でつくる「世界原子力発電事業者協会(WANO)」の総裁に、小早川智明社長が選任されたと発表した。東電から総裁に就くのは、福島第一原発の事故後初めて。

小早川智明氏

 WANOは、チョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故を受け、1989年に設立された。世界の130以上の事業者が参加しており、安全性向上に向けて、原発の相互評価や技術支援などを行っている。小早川氏は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで9月末に開かれた総会で「福島の事故の教訓を共有し、世界中のプラントの安全性向上に寄与することを望んでいる。東電は廃炉作業に責任をもって取り組む」とあいさつした。

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