ペットの健康、獣医師がオンラインでアドバイス…丸紅が実証実験

 丸紅は、オンラインでペットの健康相談を受けられるサービスの事業化に向け、実証実験を始めた。病気の予防として獣医師が生活改善のアドバイスをするのが特徴で、来年度からの事業化を目指す。飼い主のペットに対する健康意識は高まっており、犬からスタートして猫にも広げたい考えだ。

丸紅

 実証実験は犬を対象に今月から1回5000円(税込み)で始めた。申し込みが400件に達するまで続ける。ニーズを把握して事業化や料金を検討する。

 飼い主はアプリで申し込み、採尿キットで犬の尿を送る。獣医師は尿検査の結果を基に、食事や運動など生活習慣の改善をアドバイスする。犬の死因は腎不全や糖尿病が約10%を占め、高齢になると泌尿器系の疾患が増える。定期的な尿検査と指導で病気を予防する。

 国内では、病気になったペットのオンライン診断はあるが、健康相談は初めてとしている。商社のネットワークを生かして獣医師を確保し、オンライン診療への事業参入も検討する。

 ペット保険大手のアニコム損害保険の調査によると、犬の飼い主は食費など年間に約34万円を支出し、そのうち医療費など健康関連が10万円に上っている。

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