【JR東海】60周年を迎えた東海道新幹線頼みの優等生、その未来は?|ビジネスパーソンのための占星術

こんにちは、柳川隆洸です。

新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。

西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。

まず、先月の9月3日の新月からこの1ヶ月間を振り返ってみたいと思います。

前回の記事で「経済的な発展や最新技術の発表など、経済が活発化する流れが始まりそう」とお伝えしていましたが、実際に宇宙分野では「SpaceXが民間初の宇宙遊泳を成功」やAIやVRの分野でも「Metaとレイバンの共同開発によるスマートグラス『Ray-Ban Meta』にリアルタイム音声翻訳などの新しいAI機能が追加される」など、未来の可能性を広げるイベントが次々と起こっています。

日本では、新たな政治的な動きが見られ、新しい流れが始まろうとしています。

そんな中での10月新月からの星の影響を見てみましょう。

国家間や企業間の関係が修復されるが、不安要素も

新月は10月3日午前3時49分に起こります。

今回は日食であり、占星術的には通常の新月よりも影響が長く続くと考えられています。通常、新月は1ヶ月間の傾向を示しますが、日食の場合は半年程度の影響があると一般的に考えられます。

その視点で日食のホロスコープを見ると、「水のグランドトライン」が形成されています。これは非常に調和的な天体配置であり、人々がお互いに共感し合うイベントが多くなる傾向が高まります。

なので、10月3日の日食以降、国家間の同盟や協力関係が始まったり、関係が修復される可能性が高まります。これは経済面でも同様で、企業間の協力が活発化することも期待できるでしょう。

しかし、このように平和的な雰囲気が高まる一方で、新月に対して攻撃性を象徴する火星が鋭いハードアスペクトで結ばれています。そのため、無条件に平和を望むことは難しいかもしれません。

共感が高まるがゆえに攻撃性が現れるなど、歪んだ表現が生まれる可能性もあり、注意が必要です。感情的で攻撃的な言葉の応酬が起こる傾向も見られるでしょう。

いずれにしても、世界全体が感情に支配されるような傾向が強まりそうで、これは私たちの生活にも影響してくるはずです。他者との深い関係構築や修復などに上手く活用してください。

さらに、10月9日には木星が逆行を始めます。木星は経済や金融を象徴する天体であるため、このタイミングから物事の方向性が大きく変わる可能性があります。また、冥王星も10月11日に順行に戻るため、方向性の変化はより強調されるでしょう。金融市場の乱高下にも注意が必要です。

【企業ピックアップ】JR東海

毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。

JR東海は、国内新幹線の中でも特に収益性の高い東海道新幹線(1964年10月1日開業)を運営しており、JR各社の中でも最高の収益力を持つ企業です。今後も安定した経営が続くとの見方が強まっています。

しかしながら、最近話題となっている南海トラフ地震によって東海道新幹線が大きな被害を受けた場合の経営リスクや、工事の遅延が問題視されているリニア中央新幹線の課題も抱えており、必ずしも「前途洋々」とは言い切れない状況です。そこで、順調な経営を続けるJR東海に中長期的な死角はないのか、それらの課題を克服するためにどのような戦略が求められるのか、同社の今後を西洋占星術の視点から探っていきたいと思います。

成長と拡大、国に尽くす星配置

最初に、JR東海の企業傾向を占星術で見ていこうと思います。

同社のホロスコープを見ると、まず、企業の推進力を象徴する太陽が木星と共に牡羊座で重なっていることがわかります。木星は成長と拡大の天体と言われており、そのため太陽がもたらす企業の推進力をさらに強める傾向があります。

加えて、牡羊座は新たな始まり、先駆者精神、リーダーシップなどを意味する星座です。これらの要素は、リニア中央新幹線という革新的なプロジェクトに取り組むという決断を象徴する天体配置と言えるでしょう。

本来、中央新幹線は国策として国の財源で行われる予定でしたが、なかなか着手されない現状に業を煮やし、JR東海が「自分でやります。自己資金でやります」と手を挙げた計画です。

つまり、この牡羊座の先駆者的なリーダーシップのエネルギーが強く作用した結果の判断だったと考えられます。

さらに、同社の水星や金星は魚座に位置しており、魚座は国のために自己犠牲的に尽くすという意味合いを持つ星座でもあります。したがって、JR東海は国や国民のために必要なことを自ら率先して行う精神に溢れた企業と考えることができます。

このように、JR東海は国のために非常に頼もしい存在と考えられますが、牡羊座はすべてを自分でやりたいという意思を持つ星座でもあります。リニア中央新幹線の計画が大幅に遅れている理由として静岡県との軋轢が挙げられますが、静岡工区がここまでこじれた原因の一つは、建設主体がJRTT(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)ではなかったからだという見解があります。

つまり、JR東海が建設するのではなく、JRTTが建設していれば、おそらく静岡との問題もここまで深刻にならなかったのではないかと予測されます。

このように、JR東海は非常に頼もしいリーダーシップを持つ企業ですが、同時に他者との協調という面ではあまり積極的ではない可能性が、このホロスコープからも感じ取れます。同社がこの弱点を改善し、今後の計画に活かしていくことを期待したいです。

リニア3兆円返済が始まる2046年が「試練の年」に

では次に、JR東海の今後の流れを見てみようと思います。

まず、同社のサターンリターンの時期を確認し、その期間にどのような出来事があったかを見ていきます。サターンリターンとは、企業にとって大きな問題や試練が生じやすい時期とされています。調べてみると、同社のサターンリターンは2016年から2017年にかけて発生していました。

この時期、同社はリニア中央新幹線の建設費用として、国の財政投融資から3兆円を借り入れることができました。一見すると非常に前向きな出来事ですが、この3兆円の返済は30年後の2046年以降に開始されます。その頃までにリニア中央新幹線が安定した収益を上げていないと、返済が困難になる可能性があります。

さらに、2046年は次のサターンリターンの時期と重なります。つまり、今回のサターンリターンで30年後の試練を生み出したとも言えるでしょう。この30年間は、同社にとって非常に重要な試練を乗り越えるための期間と考えられます。

また、過去を振り返ると、同社にとって大きな困難が予想される時期が2013年にありました。この頃、企業の推進力を象徴する太陽に対して、破壊と変容を意味する冥王星が90度のハードアスペクトを形成していました。このような時期には、計画の頓挫や中断が起こりやすくなります。

実際、2013年頃は静岡県がトンネルの着工に強く反対した時期と一致します。この問題を早期に適切に対処し、小さな段階で解決できていれば、大事には至らなかったかもしれません。しかし、双方の意見の対立が深まり、大きな問題へと発展してしまいました。

これら冥王星によってもたらされた問題が解決へと向かうタイミングは、2030年になると予想されます。現在、リニア中央新幹線の品川—名古屋間の開業時期は未定であり、静岡での工事だけでも10年を要するため、2034年以降にずれ込むと見込まれています。

しかし、占星術上では2030年に問題が解消するとの予測があり、工期が短縮されることを期待したいところです。

2030年に向けた大規模事業の取り組みがカギ

さらに、静岡でのトンネル開通だけでなく、財務面やその他の側面においても、2030年は同社にとって好ましい年となる可能性があります。

一方で、南海トラフ地震によって東海道新幹線が大きな被害を受ける可能性を懸念する視点もあります。そのため、同社が次に試練となるイベントが発生する時期を見てみると、2029年頃が挙げられます。

この時期、同社の冥王星に対して、宇宙の冥王星がネガティブな影響を与えるタイミングであり、占星術的には強制的な変容が起きることを示唆します。もちろん、これが必ずしも地震に関連するとは限りませんが、何らかの大きな打撃を受ける可能性があるとすれば、この時期に重なるのではないかと予想できます。

逆に言えば、それまでは大地震などの大きなインパクトを示す星の配置は見当たりません。そのため、それまでは地震が起きないか、起きても被害が軽微で済む可能性が高いと言えます。

いずれにしても、同社にとって2029年から2030年頃は、良くも悪くも大きな転機となりやすい時期です。したがって、まずは2030年を目標に、この大規模な事業を実現するための取り組みを進めることが望ましいと言えるでしょう。

*次回公開予定は10月31日です。

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