軽快なハンドリングで人気急上昇! ミドルクラスの国内メーカー「ネイキッドバイク」3選
大型バイクのなかでも、普段使いでの乗りやすさや取り回しのしやすさで支持を得ているのがミドルクラスネイキッドです。今回はそのなかでもとくに注目度の高い3車種の特長を紹介します。
ミドルクラスネイキッドの人気が高いワケ
ライダーのなかでも羨望の眼差しを受けているリッターバイクですが、扱いきれない絶対的なパワーや重量による取り回しの悪さもあって普段遣いしにくいのも事実です。
そこで近年、人気が高まっているのがミドルクラスのネイキッドバイクです。
ミドルクラスとは、一般的に401cc以上1000cc未満のバイクを指し、リッターバイクと比較してもボディも比較的小さく、重量が軽いこともあって扱いやすいのが特長です。
また、ネイキッドバイクは前傾姿勢がキツいスポーツバイクと比較しても、ライディングポジションが緩やかなだけでなく、乗り心地もソフト寄りになっているので、ロングツーリングでも疲れにくいといえるでしょう。
さらに価格帯も比較的抑えられていることもあって、街乗りメインのライダーからは高い支持を得ています。
このようなミドルクラスネイキッドバイクのなかでも、とくに人気のある1台がヤマハ「MT-07」です。
MT-07は2024年3月にマイナーチェンジを受け、5インチTFTメーターにはスマホ連携機能が搭載、高さと幅を変更した新ハンドルバーを採用することで、さらにゆったりとしたポジションが可能となりました。
全幅780mmというスリムな車体に270度クランクを採用した688ccの2気筒エンジンを搭載し、最高出力は71psを発揮します。
また、車両重量も184kgと同クラスのバイクと比較しても軽く、低速から立ち上がるトルク特性のエンジンも相まって、市街地での運転のしやすさが魅力です。
スズキの最新技術が投入されたミドルネイキッド
2台目は2023年に新登場した、スズキ「GSX-8S」です。
GSX-8Sはスズキの最新技術が投入されており、そのなかでも革新的なのが新採用の「スズキクロスバランサー」です。
スズキクロスバランサーは、量産二輪車では世界初となる2軸1次バランサーを搭載し、コンパクトさと振動の少ないエンジンを実現しました。
排気量は775ccの新設計の2気筒エンジンで、最高出力は80psとピークパワーよりも低速のトルクを重視したセッティングになっています。
また、GSX-8Sの魅力のひとつでもある、直列2灯のLEDライトを搭載したアグレッシブなフロント周りは、往年の名車「KATANA」を彷彿とさせるデザインといえるでしょう。
そして最後は、2024年9月に2025年モデルが発売されたばかりのカワサキ「Z650」です。
これまで紹介した2台と比べても、搭載エンジンは649ccと最も小さな排気量ながらも最高出力は68psと必要十分。
さらにボディサイズも3車のなかでは一番コンパクトで、全長2055mmは、GSX-8Sの全長2115mmと比較すると100mmも短いです。
また、シート高は790mmですが、角を落とされた形状のため足つき性は良く、初心者や女性ライダーにもおすすめのバイクといえるでしょう。
ほかにもZ650では電子制御システムの「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」を搭載し、ホイールスピンの制御だけでなく濡れたマンホールや石畳など路面状況に応じた出力コントロールが可能です。
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このように乗りやすいだけでなく、デザイン面においてもファッション性に優れたモデルが多数存在するのが、ミドルクラスネイキッドの特長です。
ちなみに車両価格は、MT-07が88万円、GSX-8Sが106万7000円、Z650が103万4000円となっています。
11/19 22:10
VAGUE