“世界で最も売れているスポーツカー” フォード「マスタング」の最狂モデル「ダークホース」ってどんなクルマ?
フォード「マスタング」のなかでもホットモデルである「ダークホース」が、オンラインオークション大手の「バレット・ジャクソンオークションカンパニー」に出品されて話題になっています。いったいどのような個体なのでしょうか。
新型マスタングのホットモデルがオンラインオークションに登場
アメリカではピックアップやSUVの需要が高いですが、依然として人気が高いのがスポーツクーペです。
アメリカにはシボレー「カマロ」やダッジ「チャレンジャー」など、数多くのスポーツクーペが存在しますが、フォードのなかでも歴史的なヒットを獲得したモデルに「マスタング」があります。
マスタングは1964年に誕生し、4リッターを超える排気量から圧倒的なトルクを叩き出すことからマッスルカーと呼ばれ、アメリカのみならず世界中で支持を得ています。
事実、2014年に登場した6代目のモデルは7年連続で「世界でもっとも売れているスポーツクーペ」として認知され、アメリカの象徴ともいえるブランドとして成功を収めました。
そして、2022年には現行モデルにあたる7代目を発表し、さらにスポーツクーペとして磨きをかけます。
エクステリアは、彫りの深いグリルや3連のテールランプは従来のモデルをインスパイアしつつ、低くなったボンネットや薄型のヘッドライトはさらに迫力あるスタイルを演出しています。
パワートレインには2.3リッター直列4気筒ターボチャージャーと5.0リッターV型8気筒エンジンの2本立てで、どちらもトルクフルな走行が可能です。
さらに現行モデルには、ハイパフォーマンスモデルである「ダークホース」が用意され、パワートレインは専用の第4世代「コヨーテV8」が搭載され、最高出力は500馬力を発生します。
ダークホースは、自然吸気の大排気量でリッター10ps超えを達成するだけでなく、エンジン内部のバランス取りも徹底的におこなわれ、クランクシャフトと鍛造ピストンコンロッドの調整やカムシャフトの強化も対策済みです。
そしてマスタングのなかでも、パワフルなエンジンには6速MTもしくは10速ATのトランスミッションが設定されており、高いトルクを最大限に活かした造りになっています。
このように大排気量の圧倒的パワーで、リアタイヤだけを駆動する古典的なマッスルカーのダークホースですが、オンラインオークション大手の「バレット・ジャクソンオークションカンパニー」に出品されて注目を集めています。
落札金額の70万ドルはチャリティ団体に寄付
今回の個体は2024年式で、ボディカラーはブルーエンバーメタリック、トランスミッションは10速ATとなっています。
エクステリアのメインカラーはブルーですが、ルーフはブラックでまとめられ、スタンダードモデルよりも造形の深いフロントスポイラーやリアウイングが装着済みです。
ダークホースは高出力に耐えるよう、トランスミッションオイルクーラー、エンジンオイルクーラー、リアアクスルクーラーにプラスして、アップデートされたラジエーターが備わっています。
また、ブレーキ周りもブレンボ製19インチフロント6ピストンブレーキと13.9インチローターを採用することで、高いストッピングパワーを実現しました。
インテリアの基本構成は12.4インチのデジタルメーターなどはスタンダードモデルと同様ですが、専用Recaroシート、12個のスピーカーを備えたB&Oサウンドシステムが搭載され、トップモデルに相応しい佇まいとなっています。
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今回のオークションはチャリティセールとなっていて、落札金額の70万ドル(約1億438万円)は支援をおこなうチャリティ団体にすべて寄付されます。
10/19 07:30
VAGUE