アウディ新型「Q6スポーツバック eトロン」世界初公開 全長4.7mのクーペSUVは489馬力の「SQ6スポーツバックeトロン」も用意
アウディの新型電気自動車「Q6 Sportback e-tron(Q6スポーツバックeトロン)」が世界初公開されました。2024年3月に欧州で登場した「Q6 eトロン」のクーペSUVバージョンですが、どんなクルマなのでしょうか。
Cd値0.26の空力で最大656kmの航続距離はシリーズ最長
独アウディAGは2024年10月14日、新型「Q6 Sportback e-tron(Q6スポーツバックeトロン)」および高性能モデル、新型「SQ6スポーツバックeトロン」を現在開催中のパリ国際モーターショーで世界初公開しました。
新型Q6スポーツバックeトロンは電気自動車(EV)で、アウディとポルシェが共同開発したEV専用プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用するモデルです。2024年3月に世界初公開されたミドルSUV「Q6 eトロン」のクーペSUV版となります。
全長4771mm×全幅1965mm×全高1665mm、ホイールベースは2899mmというボディサイズで、SUVタイプの新型Q6eトロンよりも車高は37mm低く抑えられています。
第1世代の「TTクーペ」を彷彿とさせるルーフラインは、そのスポーティな美学をさらに高めています。空気抵抗係数(Cd値)は0.26と、新型Q6eトロンの0.28よりも優れています。
フロントには、完全に閉ざされたシングルフレームを設定。シルバーまたは高光沢ブラックでサイドエアインテークを囲んでいます。また高い位置に配置されたデジタルデイタムランニングライトにより、ユニークな外観となっています。
インテリアはアットホームな雰囲気を大切にしているといいます。「ソフトラップ」はドアからコクピット全体、センターコンソールに至るまで広がり、均一で包み込まれるような空間感を生み出します。シートにも同じ色と高品質の素材が使用されており、一部はリサイクルされています。
アウディMMIパノラマディスプレイ、およびMMIパッセンジャーディスプレイを用意、視覚的にも新たなデジタルステージを表現しています。
気になる車両価格は
新型Q6スポーツバックeトロンには総容量83kWhと100kWhというの2つのバッテリーサイズを用意。
エントリーモデルのQ6スポーツバックeトロンは後輪駆動となり、ローンチコントロールモードを使えば0−100km/hは7秒となります。
また後輪駆動のQ6スポーツバックeトロン・パフォーマンスは、306馬力のモーターを搭載。ローンチコントロールモードでは0−100km/h加速は6.6秒となります。またシステム出力387馬力となる4輪駆動モデル、Q6スポーツバックeトロンクワトロは0−100㎞/h加速は5.9秒です。
もっともパワフルなSQ6スポーツバックeトロンは、システム出力489馬力を誇り、0−100㎞/h加速はわずか4.3秒です。
83kWhバッテリー搭載の後輪駆動モデルは最大545㎞の航続距離を実現。100kWhバッテリー搭載のQ6eトロン・パフォーマンスの後輪駆動モデルは最大656㎞と、アウディのeトロンシリーズの中でもっとも航続距離が長くなっています。全輪駆動モデルは最大636㎞、SQ6スポーツバックeトロンは最大607㎞となります。
最高速度は210㎞/h、SQ6スポーツバックのみ230㎞/hとなっています。
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新型Q6スポーツバックeトロンは、インゴルシュタットにあるアウディの工場で生産され、2024年年末または2025年初頭に注文可能になります。
エントリーモデルの83kWhバッテリ+後輪駆動のQ6スポーツバックeトロンの欧州での車両価格は、6万5900ユーロ(日本円で約1074万円。ドイツの付加価値税VAT19%込、以下同)からとなります。
同様に後輪駆動のQ6スポーツバックeトロン・パフォーマンスは7万1200ユーロ(約1162万円)から、4輪駆動のQ6スポーツバックeトロン クワトロは7万7100ユーロ(約1258万円)から、高性能モデルのSQ6スポーツバックeToroンは9万6200ユーロ(約1570万円)からと設定されています。
10/16 17:10
VAGUE