80年代の名車「パンダ」が復活!? 欧州で受注開始されたコンパクトSUV フィアット新型「グランデパンダ」ってどんなクルマ?
2024年7月に世界初公開されたフィアット・ブランドのコンパクトSUV新型「グランデパンダ」がフランスとオランダ市場で受注が開始されました。80年代にヒットした「パンダ」の現代版のようなスタイルで注目されますが、どんなクルマなのでしょうか。
EVとハイブリッドを用意する新型グランデパンダだが まずEVが登場
ステランティスは2024年10月8日、フランスおよびオランダ市場でフィアットブランドの新型モデル「Grande Panda electric(グランデパンダ・エレクトリック)」の注文を開始したと発表しました。
新型グランデパンダは同年7月11日に、イタリア・ミラノで開催されたフィアット125周年記念イベントにて世界初公開されたフィアットの新たな国際戦略車です。
スリーサイズは全長3990mm×全幅1760mm×全高1570mmというボディで、荷室容量は361リッターを確保しています。
トリノにあるフィアットのチェントロスティーレ(スタイルセンター)で設計された新型グランデパンダは、Bセグメントの平均である全長4.06mをわずかに下回る、3.99mというコンパクトなボディながら、他のBセグメント車よりも際立っています。
フロントまわりには新しい個性があり、ボリューム感もあります。スクエアメッシュの黒いアッパーグリルからヘッドランプまで、ピクセル風にデザインされています。さらにバンパーの下部中央にはSUV風のスキッドプレートを備え、オパールキューブで構成されたヘッドランプは、フィアットのリンゴット工場の正面窓をインスパイアしています。さらに、デイタイムランニングライトはターンシグナルにも変わります。
またクラシック「パンダ4×4」をオマージュして、「PANDA」のロゴはドアに3次元印刷されています。
新型グランデパンダは、EVバージョンとハイブリッドバージョンが用意される予定ですが、今回受注が開始されたのはEVバージョンの「グランデパンダ・エレクトリック」です。
44kWhのバッテリーと83kW(113馬力)のモーターを搭載、WLTP複合モードで199マイル(320km)の一充電航続可能距離を実現します。
最高速度は132km/h、0−50km/h加速は4.2秒(0−100km/h加速は11.0秒)、エネルギー消費量は174Wh/kmです。
新型グランデパンダには世界初となる巻取り式充電ケーブルを採用。このケーブルはボンネット下に専用のハウジングを備えるため、トランクスペースを犠牲にすることはありません。また従来のケーブルのように汚れることもなくなるため、快適に充電することも可能となっています。
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グレードは最上位モデルの「ラ プリマ」と通常モデルの「グランデパンダ」の2種類。車両価格は2万5000ユーロ(日本円で約406万円)からとなっています。
10/11 07:30
VAGUE