キャデラック「エスカレード」を過激にチューニング! “ウラカンより速い” 1000馬力超のヘネシー「ハイパーSUV」とは

米国・テキサス州にあるハイパーカーメーカー、ヘネシーが、キャデラックのフルサイズSUVをベースにした高性能モデル「H1000エスカレードV」を米国にて発表しました。

0−96km/h加速はわずか3.6秒のフルサイズSUV

 米国・テキサス州を拠点とするハイパーカーメーカー「Hennessey(ヘネシー)」は2024年10月8日、キャデラックの3列シート・プレミアムSUV「エスカレードV」をベースとしたハイパーSUV、「H1000 エスカレードV」を発表しました。

キャデラック「エスカレード」をベースにチューニングした、ヘネシー「H1000 エスカレードV」

キャデラック「エスカレード」をベースにチューニングした、ヘネシー「H1000 エスカレードV」

 ヘネシー社(ヘネシーパフォーマンス)は、有名なチューナーであるジョン・ヘネシー氏によって1991年に設立されたチューニングメーカーです。

 これまで米国車をはじめ、欧州車、日本車などのチューニングを手がけていますが、2022年にはオリジナルのハイパーカー「ヴェノムF5」も開発しています。

 ヴェノムF5は「地球上で最速のロードカー」を目指して開発されたモデルで、リアミッドに搭載される6.6リッターV型8気筒ツインターボ「フューリー」エンジンは驚異の1817馬力を発生。500km/hの最高速を超えることを目標としています。

 今回登場したH1000エスカレードVは、大流量のスーパーチャージャーやカスタムのカムシャフト、エンジンキャリブレーション、ポート加工されたシリンダーヘッド、高性能スロットルなど数多くのアップグレードを施しました。

 その結果、6.2リッターV型8気筒スーパーチャージャーエンジンは、ベースモデルの50%向上となる最高出力1005馬力(1005bhp)、35%向上となる最大トルク882lb-ft(約1195Nm)を発生します。

 7人もの乗車定員と人数分の荷物を積載する広いスペースを備えていますが、0−60mph(0−96km/h)はわずか3.6秒というパフォーマンスを発揮。

 これはスーパーカードラッグレースにおいて、ランボルギーニのスーパーカー「ウラカン」と走った際、スタートで飛び出したエスカレードが走行の大半でリードを維持したという結果に裏付けられています。

 ヘネシーの創設者兼CEO、ジョン・ヘネシー氏は「フルサイズのプレミアムSUVがスーパーカーに勝つはずはないのですが、H1000エスカレードVがウラカン・エボのような伝説的な高性能車に負けないのは驚異的なことです。快適に7人で移動することができながら、より速く走れるクルマは、私は他に知りません」とコメントしています。

 生産は現在ヘネシーのテキサス州シーリー工場で行われており、2024年の製造枠はすでに完売しています。

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