乗って楽しく 売っても高い！ 中古車市場でも高い人気を誇る「リセールバリューの高いバイク」トップ3はどんなモデル？

2024年7月24日にバイク未来総研は第49回『リセール・プライス』ランキングを発表しました。上位に輝いたバイクは、なぜ中古車市場で高い人気を誇っているのでしょうか。

中古車市場で人気なバイクとは

　バイク王が運営するバイク未来総研は、2024年7月24日に第49回『リセール・プライス』ランキングを発表しました。

　上位に輝いたバイクが中古車市場で高い人気を誇る理由は、どこにあるのでしょうか。

　ランキングで調査されたのは、2024年3月〜2024年5月の期間中に「再び売却（＝リセール）した際、高い値段（＝プライス）の付いたバイク」です。上位10車種が『Bike Life Lab　supported by バイク王』に発表されました。

　今回の調査対象は2024年7月時点で、国内主要4メーカーが、国内で販売し新車で購入が可能なバイクです。

　オークションでの落札金額の平均値と新車販売価格を基にリセール・プライスをポイント化し、それに基づいてランク付けされました。

　なお、新車販売価格の基準は2024年7月のもので、価格が複数ある場合の算定基準は最安値です。モデルチェンジが実施されたモデルについては、最新のものだけが調査対象となります。

　そんなランキングで1位に輝いたのは、ホンダのアドベンチャーバイク「X-ADV」です。

　2017年にデビューして以来、力強いスポーティーな走りが人気を集めています。オートマチック機構のデュアル・クラッチ・トランスミッションを採用した、「NC750X」系の水冷2気筒エンジンがそれを実現しています。

　国内の現行モデルは2021年のフルモデルチェンジ後のものです。ホンダ・ヨーロッパでは、2023年以降国内より新しいモデルをリリースしており、2024年9月には2025年モデルの発売も発表されました。

　そんなX-ADVですが、人気の理由はどこにあるのでしょうか。バイク王の担当者は次のように話します。

「海外では、新モデルが登場するほど安定して人気が高いことが明らかです。それに伴って以前のモデルも人気になり、価値が上がったと考えられます。

　また、円安により日本のバイクが買いやすくなり、海外バイヤーの購入点数が多くなったと推測できます」

2位、3位に輝いたバイクは

　2位にランクインしたのは、前回も同じ順位を獲得したホンダの大型プレミアムツアラー「ゴールドウイング ツアー」です。

　2018年の「ゴールドウイング」のフルモデルチェンジの際にリアトランクとサドルバックを標準装備した派生タイプとして設定されました。

　ゴールドウイングは1975年のデビュー以来ホンダのフラッグシップモデルとして高い人気を誇っています。最新モデルのトランスミッションに最新世代の7速DCTが採用されていることからもそれが窺えるでしょう。

　2024年11月には米国ホンダによる2024年モデルの発売を控えており期待が大いに高まっている状況です。

　そんなゴールドウイング ツアーが継続して2位にランクインしているのはなぜでしょうか。前出の担当者は次のように話します。

「国産車でグランドツアラータイプとなるとほぼこちらに限られるため、一定数需要があるようです」

　続く3位はカワサキの新型クルーザー「エリミネーター」です。

新設計のロー&ロングな車体に搭載された、「Ninja 400」ベースの398cm³並列2気筒DOHCエンジンによる滑らかな乗り味が人気を集めています。

　2023年3月の発売からまだ日が浅く、前回ランキングの1位から順位は落としているものの新型として高い人気を維持。実際、2024年2月には早くも2025年モデルの発売が発表されています。

　エリミネーターの名称はかつての伝統のシリーズに由来し、ロー&ロングな車体も旧シリーズから受け継いだものです。旧シリーズでは排気量は900ccから125ccまで用意され、多彩なバリエーションで人気を集めました。

　そんなエリミネーターが人気の理由は新型であること以外にどこにあるのでしょうか。前出の担当者は次のように話します。

「国内の400ccクルーザーとしては、新車購入が可能な唯一のモデルであるため、需要が集中しているようです。

　また、過去のエリミネーターの復刻ということで、当時を知るライダーが現行モデルにも注目し、一定の人気があるのかと推測できます」

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　中古バイクの人気には競合モデルの有無や国外市場も深く関わっているようです。