ベントレー新型「フライングスパー」に最高峰“マリナー”モデル登場 第4世代に進化した新型「コンチネンタルGT／GTC」にも設定

ベントレーの最新モデル、コンチネンタルGT／GTC、およびフライングスパーに「マリナーモデル」が登場しました。ふつうのベントレーとは、どう違うのでしょうか。

特別な内外装に加え、豊富な選択肢も設定

　英国ベントレーは2024年10月2日、本国で第4世代の「コンチネンタルGT」「コンチネンタルGTC」「フライングスパー」にマリナーモデルを追加設定、発表しました。

「マリナー」とは、ベントレーのコーチビルダー（馬車や自動車のボディを製造・架装する業者）です。コーチビルディングのルーツ的存在であり、世界で最も古い自動車コーチビルダーとして知られています。

　現在はベントレーのパーソナル コミッショニング部門として、市販車のマリナーモデルをはじめ、バカラやバトゥールといったスペシャルモデルを製造したり、またクラシック ベントレーのレストアなども手がけています。

　マリナーモデルは、パフォーマンスを重視したスピードモデルをベースに、さらに多くのオプションや贅沢なディテールが追加され、クラフツマンシップによる独自のデザイン、アップグレードされたウェルネス機能、そして新たな技術を標準装備しています。

　これにより今回のマリナーモデルは、ベントレーの最新のシリーズの中で最高峰のモデルとなります。

　エクステリアでは、新しいマリナーのフローティングダイヤモンドのラジエターグリルが追加され、クロームサラウンドとセンターバー、クロームロワーグリル、車両の側面にクロームパーツ、そしてクローム仕上げのテールパイプが装備されています。

　クロームパーツにはサテンシルバーのミラーキャップが組み合わされています。また、外部のクロームやミラーキャップは、マリナーブラックラインを選択することで、グロスブラックにすることもできます。

　コンチネンタルGT／GTC マリナーには、クリスタルカットのリフレクターディテールを備えた、新しいハーモニーデザインのシングルヘッドランプを装備しています。

　フライングスパー マリナーでは、フライングBのラジエターマスコットが標準装備され（クロームまたはブラック仕上げ）、新しいマリナーウイングベントにはダブルダイヤモンドのディテールが施されています。

　インテリアは、マリナーが厳選した3色を組み合わせたオーダーメイドの内装デザインが楽しめます。贅沢にトリムされたコクピットには、アクセントカラーのパイピングや、手縫いのシートに施されたマリナー独自の刺繍、そして新たにデザインされたマリナーのダイヤモンドパーフォレーションパターンが施されています。

　さらに、マリナーシリーズの新しい標準装備として、フロントシート（フライングスパーではリアシートにも）に姿勢調整機能とシートオートクライメイトシステムを備えたウエルネスシートが搭載され、疲労を最小限に抑え、唯一無二のリラクゼーションと車内快適性を提供します。

　ボディカラーは、ベントレーの過去の色を含めた101色のペイントから選択できます。さらに、特注のペイントマッチングも利用できます。

　インテリアには、15種類のメインのレザーカラー、11種類の副色、6種類のアクセントカラーが用意されており、無限のカラーバリエーションが楽しめます。オーダーメイドのレザーカラーを選択することもできます。

　レザーのほかに、8種類のウッドベニヤオプションと3種類のテクニカルフィニッシュが用意されており、これらはシングルまたはデュアルフィニッシュとして利用でき、インテリアのレザーやボディカラーに合わせてペイントマッチングすることも可能です。

　つまり、マリナーモデルならではの特別装備に加え、こうした選択肢を組み合わせることによって、世界で1台のベントレー マリナーモデルを創りあげることも可能なわけです。

　ベントレーを手に入れることができるなら、マリナーモデルを選びたい。そう考えるオーナーが多いのも、分かるような気がします。

　なお、パワートレーンはベース車と同じ、革新的な「ウルトラ パフォーマンス ハイブリッド」を搭載しています。

　600psを発生する4.0LのV8エンジンと190psを発生する電動モーターを組み合わせ、システム全体で最高出力782psと最大トルク1000Nmを発生します。

　それでいながら、従来型ガソリンエンジンに比べ、CO2排出量と燃料消費量を約10分の1に抑えた唯一無二の車両なのです。フル充電状態ならば、コンチネンタルGTは最大81km、フライングスパーは76kmのモーター走行が可能です。