まるで軍用車!? どこへも行けてどこでも眠れる トヨタ「ランクル70」ベースのキャンピングカーがカッコいい

オフローダーマーケットプレイスサイト「Expedition meister(エクスペディションマイスター)」でトヨタ「ランドクルーザー70」をベースにしたキャンピングカーが出品され、注目を集めています。いったいどのような個体なのでしょうか。

ドイツのコーチビルダーが手がけた本格キャンピング仕様のランクル70

 ランドクルーザーは、トヨタのなかでもフラッグシップに位置する本格クロスカントリー4WDとして日本はもとより、世界中から支持されているクルマです。

オフローダーマーケットプレイスサイト「Expedition meister」に出品されたトヨタ「ランドクルーザー エクスペディション マルテック」

オフローダーマーケットプレイスサイト「Expedition meister」に出品されたトヨタ「ランドクルーザー エクスペディション マルテック」

 ランドクルーザーの歴史は古く、初代モデルの誕生は1954年で、トヨタのなかでは一番長い間、同じ車名を持つクルマとされています。

 発売当時は官公庁や企業などの需要が高く、商用目的や災害活動車両として活躍していきました。

 その後、1960年に誕生したランドクルーザー40系は、2ドアや4ドアだけでなく、ソフトトップやバンタイプなどバリエーションが豊富で、法人からの需要だけでなく、個人の乗用目的の人気も高まりました。

 このようなこともあり、ランドクルーザー40系は24年にわたるロングセラーとなり、さらに独自路線を進むことになります。

 そして、世界的大ヒットになったのが1984年に誕生したランドクルーザー70です。

 ランドクルーザー70では40系のイメージを継承しつつ、ニーズが高まっていた乗用車としての快適性も取り入れ、日常使いの利便性が飛躍的に向上しました。

 しかし、ランドクルーザーは過酷な環境での使用をベースとしているため、デザインや装備を重視するよりは、機能に特化したモデルといえるでしょう。

 当然、道なき道を進む高い走破性や抜群の耐久性や故障に強い信頼性などは高い支持を受け、ランドクルーザーの名前を世界中に知らしめました。

 また、2004年には排ガス規制をクリアできないため国内では生産終了になりましたが、復活を求める声があまりにも多く、2014年に1年間だけの限定販売をおこなうほどの人気ぶりです。

 しかし、それでも需要が追い付かず、中古車市場では新車よりも高値で取引されることがほとんどでした。

 それからもコアなファンからの要望が続いたこともあり、2023年には現在の規制に併せたモデルを再再販することになります。

 このようにトヨタのなかでも指名買いするほど、こだわりの性能と高い人気を誇るランドクルーザー70ですが、オフローダーマーケットプレイスサイト「Expedition meister」に珍しいカスタム車両が展示されており、注目を集めています。

ポップアップルーフを持つキャビンは軽量カーボン製

 今回の個体は1992年式のランドクルーザー80(日本では70系)で、走行距離は1万2000km、ボディカラーはブラックです。

オフローダーマーケットプレイスサイト「Expedition meister」に出品されたトヨタ「ランドクルーザー エクスペディション マルテック」のインテリア

オフローダーマーケットプレイスサイト「Expedition meister」に出品されたトヨタ「ランドクルーザー エクスペディション マルテック」のインテリア

 ベース車両は最高出力142㎰を発生する、4.2リッター直列6気筒ディーゼルターボと4ATとの組み合わせとなっています。

 そしてカスタムの最大のトピックは、ドイツのオフロードカスタムメーカーである「MALTEC」社のコンプリートカーということです。

 MALTEC社の得意とするフロントシートから後方のルーフ部分を切り取り、カーボンファイバー製のエクスペディションキャビンを取り付けた「ランドクルーザー エクスペディション」は、軽量でありながら比類のない快適性を実現しています。

 キャビン後方には冷蔵庫やシンク、淡水タンクのほか、標高の高い場所でも安定した空調管理を実現したWebasto社製ヒーターを搭載済みです。

 また、ポップアップするキャビンには、大人2人の就寝が可能なベッドスペースが確保されています。

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 今回の個体は13万5000ユーロ(約2171万円)にて掲載されています。

 年式は古めですが走行距離の少ない70系に加え、MALTECのフルコンプリート車両はどこへ旅行しても安心と快適性を実現できることでしょう。

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