「え、この値段なら愛車にできる!?」 トヨタの人気SUV「ハリアー」は300万円台から買えるって本当!? 無理なく購入して維持できる“年収”とは

トヨタのSUV「ハリアー」は、人気グレードが400万円台というSUVですが、エントリーモデルは300万円台から用意されています。では、どれくらいの年収があれば購入できるでしょうか。

安定人気の高級SUV「ハリアー」は300万円台で購入可能

 各メーカーから次々と新型SUVが発売されるなか、乗り心地の良さを追求したプレミアムタイプのSUVが注目を集めています。

 しかし、プレミアムSUVというジャンルが確立されたのは、それほど遠い昔ではありません。1997年にデビューしたトヨタ「ハリアー」は、この新ジャンルを開拓してきたパイオニア的存在です。

人気のSUV、トヨタ「ハリアー」。エントリーモデルのハリアー「S」なら312万8000円と320万円を切る価格だ

人気のSUV、トヨタ「ハリアー」。エントリーモデルのハリアー「S」なら312万8000円と320万円を切る価格だ

 ハリアーはスタイリッシュなミドルサイズのSUVです。

 2020年に登場した現行の4代目モデルは、都会的なスタイルをより洗練させ、クーペフォルムに進化しています。パワートレインは2リッターガソリンと2.5リッターハイブリッド、さらに2.5リッターのPHEVが設定されています。

 現行型ハリアーは今でも人気が高く、2024年上半期(2024年1月から6月)の数字を見てみると、3万5294台とブランド通称名別の順位で10位にランクインしています(日本自動車販売協会連合会調べ)。

 ハリアーは歴代モデルからデザイン性が支持されてきました。最新モデルでも、流麗な外観やラグジュアリーなインテリアなど、上級感が魅力です。

 高級車の雰囲気を感じられ、かつ運転しやすいことから、登場から安定した人気は変わりません。現行モデルの人気は400万円台のグレードですが、売れ筋が400万円以上の高価格車のなかで、2023年から2024年にかけて、最も多く登録されたのがトヨタ「ハリアー」でした。

 さらに、グレードの価格レンジが広いため、こうした高級感を手に入れやすいのも魅力です。

 エントリーモデルのハリアー「S」は、2リッターガソリンの2WDです。本体価格は312万8000円と320万円を切り、諸費用などを70万円から80万円と考えると、合計で約388万円です。

 では、そんなハリアーを購入するには、どれくらいの年収が必要なのでしょうか。

 国税庁の統計調査によると、2022年度の日本の平均年収は457万6000円でした。男性の平均は563万3000円、女性は313万7000円です。

 無理なく新車を購入するには、新車価格の2倍以上の年収があるとよいといわれています。「S」の購入価格を388万円とすると、年収は776万円あればよいということになります。

 たとえば、前出の男女の平均年収を足して共働きの世帯年収と考えると、合計で877万円となります。こうしてみると、決して手が届かないということはなさそうです。

ローンやサブスクで「ハリアー」が手に入るかも

 それでは、ローンを利用する場合は、どれくらい年収があればいいのでしょうか。

トヨタ「ハリアー」のインテリア

トヨタ「ハリアー」のインテリア

 こちらは、人気グレードの「G」を都内販売店で購入するとして考えてみます。「G」は2リッターガソリンの2WD、本体価格は352万9000円です。
 
 60回の5年払いで、ボーナス払いなしとし、金利は6.8%とすると、割賦支払い総額は417万2739円です。これを月々に換算すると、毎月6万9500円を支払うことになります。

 ローンで支払う金額は、手取り月収の20%程度が適切といわれています。

 そこで、平均年収の776万円を単純に12で割ると月収約65万円となります。そこから税金や社会保険料など25%を除くとすると、手取り額面は46万7500円ほどです。

 この手取り46万7500円の20%というと9万7500円です。単純な計算ですが、さきほどのローン額6万9500円を上回っており、一般の人でも無理なくローンを組めそうです。

 なお、ローン額から逆算すると、手取り月収は34万7500円あればよく、年収になおすと556万円です。

 また、残価設定ローンも利用できます。

 残価設定ローンは、車両本体価格の一部を返済の最終回に据え置き、残りの金額を毎月支払います。一般的なローンより月々の負担が少なくなります。

 契約満了時は、同じ販売店で新車に乗り換えるか、クルマを返却する、あるいは、一括清算 や再クレジットでクルマを買い上げる、という選択肢があります。
 
 残価設定ローンの場合、5年60回払いでボーナス払いなし、金利を4.8%とすると、月の支払額は4万4500円です。

 さらに、毎月定額で借りたクルマを利用できるサブスクリプションサービスが話題ですが、「KINTO」には「ハリアー」がラインアップされています。

 KINTOは月々定額のフルサービスです。定額料金の中には車両代金や税金のほか、保険(車両保険含む)、メンテナンス、代車、オプションが含まれています。

 走行距離に制限はつくものの、もっとも手軽に「ハリアー」に乗れる方法といえそうです。

 同じ「G」を、7年間のボーナス払いなしで契約すると、支払い総額は49万43000円、月々の料金は5万8850円です。

※ ※ ※

 高級SUVの「ハリアー」ですが、年収800万円ほどあれば無理なくオーナーになれそうです。

 さらに、ローンやサブスクを利用するとより買いやすくなるので、使用状況や経済事情に応じて購入方法を検討するとよいかもしれません。

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