フィアット新型「600e」日本上陸 全長4.2mの5人乗り“新世代コンパクト”は航続距離493kmの電動モデル

フィアットの新型電気自動車「600e」が日本市場に登場しました。Bセグメント・コンパクトEVは、イタリア車らしくキュートなデザインが魅力です。

2025年春には48Vハイブリッド、PHEVも導入予定

 ステランティスジャパンは2024年9月10日、フィアットブランドの新型EV「600e(セイチェント・イー)」を発売しました。

 消費税込みの車両価格は585万円です。

日本で登場したフィアット新型「600e」

日本で登場したフィアット新型「600e」

 新型600eは、「500e」に続くフィアットの新世代EVで、全長は4200mm×全幅1780mm×全高1595mm、ホイールベースは2560mmと、500eよりもひと回り大きいBセグメントに位置します。

 600(セイチェント)は、初代が1950年代に登場したリアエンジンモデルで、当時はその広い車室で人気となりベストセラーモデルとなりました。今回、1969年の伊ミラフィオーリ工場での生産中止以来、およそ55年ぶりに車名が復活しました。

 新型600eは、500eの4人乗りに対して5人乗りとなっています。しかも荷室容量も360リッター、最大1231リッターというスペースを誇ります。

 デザインは、初代600、および「500e」のデザインアクセントを継承した丸みのあるフォルムやLEDライトを装備。グロスブラックのアクセントを随所に採用し、18インチダイヤモンドカットアルミホイールで精悍さを際立たせています。

 インテリアはアイボリーカラーを貴重としたポップなデザインを採用。丸形のメータークラスターや、2スポークステアリングホイールなど、初代600からのインスピレーションを散りばめています。

 シートにはアイボリーカラーのエコレザーシートを採用し、フィアットロゴのエンボスおよびターコイズブルーのステッチをアクセントとして加えています。

 156馬力・270Nmを発生するモーターを搭載、フロントを駆動します。54kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、WLTCモードでの一充電航続距離は493kmとなっています。

 ドライブモードはエコ/ノーマル/スポーツの3つが用意され、ドライバーが任意で選択できます。

 ボディカラーは3色を用意。フィアット・ブランドとして新色の「サンセット オレンジ」および「スカイ ブルー」、人気の「ホワイト」となります。

 運転支援機能も充実。任意の位置を設定しステアリングを握ることで、その位置を維持する「レーンポジションアシスト」、運転席にシートマッサージ機能の「アクティブランバーサポート」、リアバンパー付近に足を入れると、トランクゲートが開く「ハンズフリーパワーリフトゲート」、クルマのロックを車両周囲1mから遠ざかると自動施錠、車両周囲3メートル以内に接近すると自動解錠する「キーレスエントリー(プロキシミティセンサー付)」と、フィアット・ブランドとして初となる、4つの運転支援機能も採用しています。

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 今回の発表会で、欧州ですでに展開されている新型「600」の48Vマイルドハイブリッド、およびプラグインハイブリッド(PHEV)モデルの日本導入も発表されました。

 こちらは2025年春に日本で登場される予定です。

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