長年愛された“チンクエチェント”もこれが最後…… フィアット「500C」の限定車が登場 世界限定1957台のうち日本では75台

日本でも2008年に登場し、累計販売台数は13万台を超えるというロングセラーモデル、フィアット「500」の販売が終了、最後の限定車が登場しました。どんなモデルなのでしょうか。

1.2ドルチェヴィータをベースとした最後の限定車

 ステランティスジャパンは2024年8月29日、フィアットブランドのコンパクトカー「500C 1.2 Dolcevita(500C 1.2ドルチェ・ヴィータ)」をベースとした限定車「500C Collezione 1957(500Cコレッツィオーネ1957)」を発売しました。

 日本限定75台で、消費税込みの車両価格は340万円です。

フィアットの限定車「500Cコレッツィオーネ1957」

フィアットの限定車「500Cコレッツィオーネ1957」

 フィアット500はイタリアのカーブランド・フィアットの代表的モデルであるコンパクトカーです。

「500」を名乗るモデルは、第2次世界対戦前の1936年に登場した初代、1957年に復活した2代目(ヌオーヴァ500)、そして2007年に世界初公開された現行型、さらに2020年に世界初公開、2022年6月に日本でも発売された新型「500e」と、4世代が展開されてきました。

 現行型500は、そのレトロなスタイリングやポップなデザインの室内などが日本市場でも好評で、毎年JAIAが発表する「モデル別新規登録台数順位」では20位以内にランクインするなど人気のモデルでした。日本での累計販売台数はおよそ13万台だといいます。

 2024年5月には、ステランティスジャパンは500、および500Cの日本向け生産を同年5月に終了、ディーラーの在庫がなくなり次第、国内での販売を終了すると発表しました。

 今回登場する限定車、500Cコレッツィオーネ1957は、500シリーズとして最後のモデルとなります。2代目となる500の発売年をモデル名に含めた500Cコレッツィオーネ1957は、グローバルで1957台発売し、うち75台が日本にて発売されることになります。

 ボディサイズは全長3570mm×全幅1625mm×全高1505mm、ホイールベースは2300mmというAセグメント・コンパクトカーで、69馬力・102Nmを発生する1.2リッター直列4気筒エンジンを搭載。

 トーンのボディカラー、イタリアの高級家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」のレザーを使用したシートおよびウッド調のインストルメントパネルが特徴の限定車です。

 限定車500Cコレッツィオーネ1957の特別装備は以下の通りです。

エクステリア
● クローム サイドミラーキャップ
● 16インチ ダイヤモンドカット アルミホイール(ホワイト)
● 500 シルエット リアガラスデカール
● シルバーライン

インテリア
● Collezione 1957 専用 シート(一部「Pelle Frau(ペレ・フラウ)」レザーを使用)
● ウッド調インストルメントパネル
● Collezione 1957 専用 センターコンソールプレート
● デジタルメータークラスター(ECO インジケーター付)

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