アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」世界初公開 復活したフラッグシップは835馬力のV12ツインターボ搭載

アストンマーティンのフラッグシップモデル「ヴァンキッシュ」が復活、新型が世界初公開されました。アストンマーティン史上もっともパワフルなエンジンを搭載、そして史上最速の最高速度となっているようです。

アストン史上最速の最高速度345km/h

 英アストンマーティンは2024年9月2日、新型「Vanquish(バンキッシュ)」を世界初公開しました。

世界初公開されたアストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」

世界初公開されたアストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」

 ヴァンキッシュは2001年に発売された、アストンマーティンのフラッグシップ2ドアクーペです。2012年にフルモデルチェンジし2代目に進化しましたが、2018年に生産が終了していました。

 今回登場した新型ヴァンキッシュは3代目となるモデルです。

 搭載されるエンジンは、伝統のV型12気筒を踏襲。

 新開発の5.2リッターV12ツインターボエンジンは、強化されたシリンダーブロックとコンロッド、再加工されたカムシャフトを組み込んだ再設計のシリンダーヘッド、新しいインテークポートとエキゾーストポートなどにより、クラストップレベルの835馬力・1000Nmを発生します。

 これは1999年に発表された「プロジェクト・ヴァンテージ・コンセプト」の約2倍の出力に達しています。

 トランスミッションはZF製の8速AT。これにエレクトロニック・リアLSD(E-diff)が組み合わされます。E-diffはESP(横滑り防止装置)に統合されて車の動的挙動に直接つながっているため、ホイールのスリップにリアアクスル全体で対応し、あらゆるコンディション下でトラクションを最適化することができます。

 これらにより、最高速度はアストンマーティン量産モデル史上最速の345km/h(214mph)というパフォーマンスを発揮します。

 ボディは歴代モデルの「DB12」や「ヴァンテージ」と同様、接着アルミシャシーにダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションとマルチリンク式リアサスペンションを備えています。

 アンダーボディは剛性を強化する部材によって、アストンマーティンの前フラッグシップの「DBS770 Ultimate」に比べ横剛性を75%向上させています。

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 アストンマーティン取締役会長のローレンス・ストロール氏は「新型ヴァンキッシュの登場は、アストンマーティンの次世代スポーツカーのポートフォリオの頂点を飾ります。ウルトラ・ラグジュアリー・スポーツカー市場で最も強力で、最も美しく、最もエキサイティングな車を作るというアストンマーティンの使命をさらに果たしていくことを強調する声明であると言えます。。その意味で、新型ヴァンキッシュはまさに真のアストンマーティンです」とコメントしています。

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