メルセデス・ベンツがデザインを担当! スマート新型「#5」世界初公開 全長4.7mの新・電動ミドルSUVは2025年に欧州発売

かつてマイクロカー「フォーツー」などを展開していたスマートは、現在EV専業メーカーとして欧州や中国などで販売されています。そんな新生スマートに第3弾モデルとなる「#5」が世界初公開されました。

EV専業メーカーの新生スマート第3弾モデル

 スマート・オートモービルは2024年8月28日、新型「#5」を世界初公開しました。

世界初公開されたスマート新型「#5」

世界初公開されたスマート新型「#5」

 スマートは1994年に登場したドイツの自動車ブランドで、当時はスイスの時計会社スウォッチとダイムラー・ベンツの合弁企業「MMC」が設立され、マイクロコンパクトカーの「スマートシティクーペ」、「フォーツー」などを展開していました。

 後にダイムラー・クライスラー(当時)の100%子会社「smart」となり、「フォーツー」「フォーフォー」など日本でも販売されていました。

 電気自動車(EV)専業ブランドとして生まれ変わり、2019年にはメルセデス・ベンツと吉利汽車(ジーリー、中国)が新しい合弁会社を設立、現在のスマート・オートモービルとなっています。

 2022年4月には第1弾モデル「#1」を発売、現在では「#3」と2モデルでの展開となります。

 今回オーストラリア・バイロンベイで世界初公開された新型「#5」は、全長4700mm、ホイールベースは2900mmというミドルサイズのSUVです。

 100kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載、740kmを超える航続距離を実現するといいます。またスーパー充電機能(4C)があり、10%から80%までおよそ15分で充電が可能です。

 新型#5は、メルセデス・ベンツがデザインを担当、パノラマハロールーフ、フレームレスドア、短いフロントオーバーハングとリアオーバーハングなど、おなじみのスマートデザイン要素を採用しています。

 インテリアでは121度のリクライニングが可能な「無重力」フロントレザーシート、V字型ヘッドカーテンエアバッグ、クッションエアバッグ、シート一体型安全ベルトが、快適さと安全性を確保します。

 リアシートはヘッドルームが1060mmとゆとりのスペースとなります。レザーシートやヒーター、調整可能なシートバック、電動サンシェード、飛行機スタイルのLED読書灯などを備えています。
 
 メルセデス・ベンツ・デザインのスマートデザイン責任者、カイ・シーバー氏は「新型#5は、私たちにとって非常に特別なプロジェクトです。これは、境界を越えてオー​​プンマインドを保ちながら、プレミアムデザインへのスマートの取り組みにおける新しい時代を表しています」とコメントしています。

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 新型スマート#5は、2025年初頭にヨーロッパで発売される予定です。日本での展開は未定です。

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