「ロピア」「オーケー」関東のスーパー“地方進出”のワケ、地元スーパーどう対抗?【Nスタ解説】

物価高が続く中、外食を減らす人が増える一方で、いま売り上げを伸ばしているのがスーパーマーケットです。関東のスーパーの地方進出が拡大しています。

関東のスーパーが“地方進出”「ターゲットは家族4人」

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閉店を余儀なくされるスーパーがある一方で…

いま拡大しているのが、関東に根ざしているスーパーの“地方進出”。

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11月、北海道と静岡県に進出したのが、神奈川県で創業した「ロピア」です。

26日にオープンした静岡県浜松市の店舗には約1000人が殺到。

カゴが4つも乗せられる買い物カート…なぜなら、商品はビッグサイズ!

お客さん
「普通のスーパーより全然安いし、これからこっちにしちゃおっかな」

“コスパ最強”を掲げる「ロピア」には明確な戦略が…

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ロピア中部営業本部長 柴田昇 取締役
「我々のターゲットは家族4人。1週間に1度食べきれる量それを『ミドル』という定義にしている」

“4人家族が満足する量”で、競合店との差別化。

専門家は地方進出するスーパーの特徴について…

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流通経済研究所上席研究員 池田満寿次さん
「競争力を持っているスーパーがひとつの共通項。ある程度支持をしてくれる固定客をつかむことができれば、定期的に利用してくれるチャンスがある」

オーケーは格安で勝負 刺身はツマ別売り、ビールは常温で販売

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26日、“格安”をウリに関西に初進出したのが、関東で150店舗以上を展開する「オーケー」です。

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パックの刺身には「ツマ」や「大葉」をつけず“別売り”に。

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こちらではビールを常温販売。様々な工夫で値段を抑えているそうです。

お客さん
「毎日来たいなと思います。庶民の味方です」

既存のスーパーはどう対抗するのか?新しくできた「オーケー」から100メートルほどの位置にあるスーパーの担当者は…

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ライフコーポレーション 秘書・広報部兼サステナビリティ推進部担当課長 宗大輔さん
「値下げ競争だけではなく、他店との同質化からの脱却を取り組むことで、すみ分けもできるのではと考えております」

地方スーパーもエリア拡大 生き残るには?

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井上貴博 キャスター:
全国のスーパーマーケットは2万3078店舗あり、前年比+50となっています。(全国スーパーマーケット協会調べ 2023年)

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例えば1985年創業の「バロー」。岐阜県を中心に展開していましたが、そこから一気に広がり、現在は244店舗。

担当者は「関西の市場規模は約27兆円で注目している。将来的な成長を見据えている地元スーパーに合わせすぎないで、強みを打ち出す戦略を重視している」としています。

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全国スーパーマーケット協会の調査では約85%が複数店舗を利用しているということです。

【利用しているスーパーの店舗数は?】(2023年1955人)
2店舗 34.3%
3店舗 31%
4店舗以上 19.9%
立地、行きやすさの違い、品揃えの違い

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流通経済研究所 上席研究員 池田満寿次さんによると「複数の店舗を使い分けるのが一般的。多く利用してもらうために特色を持っているかが非常にポイントになってくる」ということです。

ですので、バローの強みは「鮮魚」。まるまる一尾陳列されていて、店員さんと相談しながら好きな捌き方で購入することができるといいます。

要するに、1位になる必要はない、と。特色を磨くことが生き残りの戦略なんだというわけです。

ホラン千秋キャスター:
鮮魚はここ、お野菜はここ、定番のものは安い所に行くとか、1つ強みがあると「あそこのあれがいいからあそこまで行こう」ってなりますもんね。

井上キャスター:
「No.1にならなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」の「オンリーワン」をどう磨いていけるかということですよね。

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