中国商務省「一方的な関税に反対」 米トランプ氏の10%関税表明に

北京市の中国商務省の庁舎

 トランプ次期米大統領が中国に10%の追加関税をかけると表明したことを受け、中国商務省の何亜東報道官は28日の会見で、「一方的な関税引き上げ措置に反対する中国側の立場は一貫している」などとトランプ氏の対応を批判した。

 何報道官は「貿易相手国に対して関税を引き上げることでは、米国自身の問題は解決しない」と指摘。「米国は中国とともに、相互尊重、平和共存、ウィンウィンの協力という原則に基づいて、中米の経済貿易関係の安定的で持続可能な発展を推進すべきだ」と述べた。

 トランプ氏は25日、合成麻薬「フェンタニル」の流入などを理由に、中国からの輸入品に10%の関税をかけるとSNS上に投稿。大統領選では、中国からの全ての輸入品に60%の関税をかけると公約している。(北京=鈴木友里子)

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