大阪マルビル 建て替え後も円筒のまま 旧ビルより70メートル高く

建て替え後のビルに設置が検討されている電光掲示板のイメージ=フジタ提供

 円筒状の独特な形と頂部の「回る掲示板」が有名で、大阪駅前のランドマークのひとつとして親しまれた「大阪マルビル」の建て替え後の姿が19日、明らかになった。高さは約192メートルと旧ビルの1.5倍に伸びるが、円筒状の形状は引き継ぐ。掲示板も駅周辺から見える形で継承すべく、検討するという。

 建て替えを手がける大和ハウス工業などが同日、計画概要を発表した。新ビルは、地下4階地上40階建て。旧ビルと比べると、70メートルほど伸び、大阪駅周辺では最も高いビルとなる。延べ床面積は約7万4千平方メートル。

 大阪マルビルのデザインを継承した丸みを帯びた形状で、都市再生のシンボルとなる大樹をイメージしたという。

 2025年冬から建設を始め、30年の開業を目指す。施工は大和の完全子会社のフジタ(東京都)が担う。

 ビル内には高級、都市型の二つのホテル計約280室のほか、展望スペースやミュージアム、オフィス、コンサートホール・舞台などが設けられる。地下2階から地上4階にまたがり、デジタル映像を360度投影できる球体型アトリウムもつくるという。

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