「知っている新宿が消えていく」 南口の「新宿ミロード」3月閉館へ 跡地どうなる?

40年の歴史に幕を下ろします。

40年の歴史に幕

 小田急SCディベロップメントは2024年9月19日、「新宿ミロード」を2025年3月16日(日)に閉館すると発表しました。

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新宿駅南口直結の新宿ミロード(画像:写真AC)。

 ミロードは、小田急とJR新宿駅の南口に直結した商業施設です。20代女性をターゲットにしたファッション、レストランなどおよそ100の専門店から構成されています。1984年の開業から今年で40周年を迎えます。

 二つのルミネに挟まれて建つミロードはユニークな形をしており、新宿駅南口を象徴する“顔”の一つでした。

 来春の閉館に向け、ミロードは10月4日から「フィナーレキャンペーン」を開催。期間を「思い出」「未来」「感謝」「お別れ」の4つに分け、「新宿ミロードらしい、明るく楽しいイベント」を多数実施する予定です。

 SNSでは「大学生の頃からお世話になりました」「学生時代によく行ってたなぁ」「青春。とても懐かしい」「『新宿と言えば』な建物のひとつだった」「知っている新宿がどんどん消えていく」など、別れを惜しむ声が多く上がっています。

 ちなみにミロードの閉館は、小田急電鉄・東京メトロ・東急不動産が共同で進めている事業「新宿駅西口地区開発計画」の進捗に伴うものです。

 モザイク通り(閉鎖済み)やミロードの跡地(B区)には、延床面積約2万8000平方メートル、地上8階・地下2階の建物が新たに建ちます。また、2022年10月に閉店した小田急百貨店本館の跡地(A区)には、店舗やオフィスが入る地上48階・地下2階の大型複合施設が誕生予定。竣工はいずれも2029年度の予定です。

 建て替え後は現在のように駅施設や商業施設が入る計画ですが、小田急SCディベロップメントは今後、この建物の管理運営の受託に向けて、小田急電鉄と協議・検討を進めていく方針です。同社は「長年培ってきた新宿ミロードの運営ノウハウを活かし、地域に根ざした、お客さまに愛される商業施設をさらに発展させます」としています。

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