フォルクスワーゲン、7~9月期は42%の営業減益 業績悪化が鮮明

自動車展示会の会場に並ぶ独フォルクスワーゲンの電気自動車(EV)シリーズ「ID」のバン=2024年9月16日、ドイツ北部ハノーバー、寺西和男撮影

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が30日発表した2024年7~9月期決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比41.7%減の28億5500万ユーロ(約4700億円)だった。稼ぐ力が弱まり、業績悪化が鮮明になっている。

 売上高は同0.5%減の784億7800万ユーロ(約13兆円)だった。

 1~9月期でみると、売上高は同0.9%増の2372億7900万ユーロ、営業利益は同20.5%減の129億700万ユーロ。売上高に対する営業利益率は5.4%と、前年同期の6.9%から落ち込んだ。とくに主力のVW乗用車ブランドは2.1%にとどまり、収益力の低迷が際立った。

 VWのアルノ・アントリッツ最高財務責任者(CFO)は声明で、収益力の悪化について「大幅なコスト削減と効率性の向上が急務であることを示している」と述べた。

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