M&A仲介の業界団体、自主ルールを改定「悪質な買い手」対策強化へ

記者会見するM&A仲介協会の荒井邦彦代表理事(左から3人目)=2024年9月19日午前、東京都中央区

 M&A仲介業者などでつくる業界団体のM&A仲介協会は19日、団体名を来年1月から「M&A支援機関協会」に変え、「悪質な買い手」の排除にむけた取り組みを強化すると発表した。仲介業者以外の事業者を理事に加えるほか、仲介ビジネスの資格制度の導入に向けた検討も始める。

 中小企業の売買を仲介する仕事には資格も免許も不要だが、経営者保証を引き継ぐ約束が実行されないなどのトラブルが続発していることが朝日新聞報道などで判明した。

 協会は10月1日から、悪質な買い手をリスト化する。問題を把握した会員に報告させ、協会の調査をへて登録。会員には、リストに登録された買い手との取引を原則禁止とする方針だ。

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