できたぞ国産「アンモニア燃料エンジン」世界初の試験運転完了 これぞ明るい未来の新燃料? 船舶エンジン実用化もメド J-ENG

地球温暖化対策に大きく貢献か

フルスケールエンジンは2025年に完成予定

 ジャパンエンジンコーポレーションは2024年11月5日、大型低速2ストロークエンジンとして世界初となるアンモニア混焼運転について、試験エンジンによる各種試験運転を9月末をもって完了したと発表しました。

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アンモニア燃料アンモニア輸送船のイメージ(画像:日本郵船)。

 この試験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発」プロジェクトのもと、2023年5月に開始されたものです。ジャパンエンジンコーポレーションによると、この試験を通じて高いアンモニア混焼率でのエンジンの安定した運転を実現したとのこと。
 
 また、温暖化係数の高い亜酸化窒素の発生についても、燃焼制御によって非常に低いレベルに抑制できることを確認しており、温室効果ガス(GHG)の排出削減に大きく貢献できる技術を確立したとしています。

 さらに、アンモニア燃料供給設備など周辺装置の機能と安全性、各機器のメンテナンス性、重油とアンモニアの燃料切り替えシーケンスなどの検証も完了したといい、毒性のあるアンモニアの安全な取り扱いについて多くの成果を得たことを明らかにしています。

 現在は、これらの成果をフィードバックして、実際の船舶に搭載するエンジンであるアンモニア燃料フルスケールエンジン初号機の製造が進められており、2025年4月に試運転を開始し、9月に完成する予定とのことです。

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