広島中心部の「ブツ切り高架」延伸ついに動く!? 広島駅も変わる 渋滞もなくせ! 「西広島バイパス」市内区間どこまで進捗?

ホントにブツっと途切れてます。

西広島バイパス「都心部延伸」へ

 国土交通省中国地方整備局は2024年10月22日、2024年度1回目となる事業評価監視委員会を開催。国道2号「西広島バイパス」の状況について進捗などが共有されました。

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西広島バイパス。観音オフランプのところで高架が途切れている(画像:Google earth)。

 西広島バイパスは広島都心部から廿日市市に至る19.4kmもの国道2号バイパスで、昭和40年代から順次開通。一部は高架の自動車専用部も整備された広島エリアの基幹的な道路です。

 広島都心部の高架も1.9kmが2003年度に開通していますが、市の財政難などを理由に、そこから東への延伸事業が同年度から凍結されていました。しかし、地元の要望もあり事業が再開され、2024年度には国の予算に工事費も計上されました。

 高架の延伸区間は天満川西岸の橋桁が途切れた箇所から東へ、京橋川西岸までの2.3kmです。3か所の出口、2か所の入口が新設されます。

 現在は、高架終端の舟入出口に交通が集中し、この区間は慢性的に渋滞しています。高架を延伸させることで交通を「デルタ内の各島へ分散させながら、円滑に流入させる」ことで渋滞を緩和するとともに、遮音壁を備えた高架部への交通転換で騒音などの環境改善も図れるといいます。地上の6車線に対し、延伸の高架部は2車線で、合計8車線となる見込みです。

 すでに用地は100%取得済みで、現時点で2024年度末の事業進捗率は65%になる見込み。現在はこの未整備区間の調査などを詰めている段階で、工事はこれから本格化します。

 周辺では2025年にオープン予定の広島駅ビルリニューアルなどの再開発が進んでいます。また、近隣では2023年3月に「東広島バイパス」が開通。同バイパスによって東広島・西条方面と広島市との移動は劇的に改善されており、都心部のボトルネックがますます顕著になっています。


※一部修正しました(10月24日17時14分)。

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