仏海軍「シャルル・ド・ゴール」の後継艦 発注間近か 欧州最大その驚愕の大きさとは?

フランスの意地

ニミッツ級原子力空母に匹敵する大きさか

 フランス海軍が保有する原子力空母「シャルル・ド・ゴール」の後継艦が2025年に発注される可能性があることを、フランスメディアが報じました。

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空母「シャルル・ド・ゴール」(画像:フランス海軍)。

 この件は2024年10月14日に開かれた議会公聴会で、セバスティアン・ルコルニュ軍事相が2025年の同省計画の概要を述べたことで明らかになったようです。

 新型艦の建造に宛てられる予算は約100億ユーロ(約1兆6300億円)とみられており、金額だけでみればアメリカの原子力空母の建造費に匹敵する額です。そのため中型の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」のような大きさではなく、アメリカ海軍のニミッツ級原子力空母や、現在中国で人民解放海軍向けに建造中である空母「福建」などに近い規模の艦になるのではと予想されています。

 なお、2020年12月公開の資料によると、次世代空母「PANG(porte-avions de nouvelle generation)」は原子力推進艦で、全長300m、満載排水量7万5000トン。艦載機を発艦させるためのカタパルトは従来のスチーム式ではなく、電磁力の力で打ち出すリニアカタパルトを採用する予定です。仮にこのカタログ通りに空母が建造された場合、空母「シャルル・ド・ゴール」に続き、アメリカ以外では2隻目の原子力空母かつ欧州最大の空母になります。

「シャルル・ド・ゴール」は2040年には退役する予定であるため、新型艦は早ければ2026年に建造が始まり、2038年頃に就役すると報じられています。

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