中国海軍の空母が日本近海で艦載機“飛ばしまくり”!? 自衛隊が発着艦 「410回」確認 画像も公開

空母を戦力化するための経験を着実に蓄積しているようです。

「遼寧」艦載機の発着艦を410回確認

 防衛省・統合幕僚監部は、2024年9月20日(金)から26日(木)にかけて、中国海軍のクズネツォフ級空母「遼寧」を含む複数の艦艇が、太平洋上を航行していることを確認したと発表。「遼寧」から艦載機が発艦する瞬間を捉えた画像も公開しました。

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中国空母を監視した護衛艦「あさひ」。対潜能力に優れている(画像:写真AC)。

 防衛省によると、「遼寧」やルーヤンIII級ミサイル駆逐艦などの中国艦艇は、20~26日に沖ノ鳥島の西を航行。この間、艦載機の発着艦を約410回確認したとしています。
 
 内訳は艦載戦闘機が約250回、艦載ヘリが約160回。中国海軍は空母を戦力化するための経験を着実に蓄積しているようです。自衛隊は、海上自衛隊の護衛艦「あさひ」により、警戒監視・情報収集を行ったとしています。

 なお、「遼寧」は9月17~18日に、沖縄県の与那国島と西表島の間を通って太平洋に入っています。
 
「遼寧」は、元々は旧ソ連海軍のアドミラル・クズネツォフ級空母の2番艦「ワリヤーグ」として、ウクライナのムィコラーイウにある黒海造船所で1988年に進水しました。ソ連崩壊後の混乱などで工事が中断していましたが、中国企業が海上カジノに改装することを名目に、中国本土まで回航。その後再生され、中国海軍で空母として就役した異色の艦歴を持ちます。
 

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