ANA国際線で発見「座席の個人モニターの変わった活用法」って? 知られざる”見る”以外の使い方とは

国内フルサービス航空会社の国際線旅客便の座席に多く備わる「個人モニター」には、映画やドラマを視聴する、フライトマップで自機の位置を確認するといった用途以外の使用法があります。どういったものなのでしょうか。

別席と「チャット」できるだと…?

 2024年現在、国内フルサービス航空会社の国際線旅客便の座席には、個人モニターが設置されていることが一般的です。通常この画面は、映画やドラマを視聴する、フライトマップで自機の位置を確認するといった用途で使用されます。しかし、この個人モニターにはあまり知られていない機能があります。

Large 01

ANA機(乗りものニュース編集部撮影)。

 これはANA(全日空)では「シートtoシート メッセージ」と呼ばれる機能で、別の席の個人モニターと、チャットメッセージのやりとりができるというものです。自席の個人モニターからこの機能を開き、送りたい席の座席番号とメッセージを、画面上の「バーチャルキーボード」、もしくはモニターのコントローラーの裏側にあるキーボードで入力します。

 同社によるとこの機能は、2010年以降に導入したボーイング777-300ERの一部、767-300ER、ボーイング787-8の一部国際線機のシートモニターに備わっているといいます。離れた席・違うクラスにいる乗客同士でも連絡を取り合えるように設置されたとのことです。

 しかし今後同社では、2024年度内にも、国際線プレミアムエコノミーおよびエコノミークラスの利用者に対し、機内インターネットを通じたテキスト通信の無料化を実施する予定です。「シートtoシート メッセージ」はそれによって廃止されるのでしょうか。この機能の今後を聞いたところ、同社は次のように回答しました。

「今後は機内のみならず、機外との通信需要も高まっていくことから、今後新規に導入する予定はありません。一方で、現在のところは既に機能が装備されている機材からシートtoシート機能を削除する予定もございません」

ジャンルで探す