521系電車の気動車版か 城端線・氷見線の新型車両 デザインやドア数など検討すすむ

仕様は極力あいの風とやま鉄道と合わせたいようで。

年度内をめどに取りまとめ予定

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JR氷見線のキハ40・47形ディーゼルカー(乗りものニュース編集部撮影)。

 富山県は2024年7月末、城端線・氷見線再構築会議を開催。両線への新型車両の導入について、検討内容を公表しています。

 JR氷見線は高岡駅(高岡市)から北へ延び、氷見駅(氷見市)までを結ぶ16.5kmの路線です。JR城端線は高岡駅から南へ向かい、城端駅(南砺市)までの29.9kmを結んでいます。北陸新幹線の開業でJR北陸本線が第3セクターのあいの風とやま鉄道に移管されたため、これらの路線は他のJR在来線とは接続しない「飛び地」のような路線となりました。現在は国鉄型の気動車が走っています。

 新型車両は電気式気動車などの導入を想定。編成両数は2両を基本とし、現行のイベント対応時のように、2+2両の運用もできるようにします。前面に貫通扉を設けるかどうかや、車内の座席(シート)構成については、検討中としています。

 車体は、あいの風とやま鉄道が運行する521系電車と同等の仕様とする見込み。駅ホームでの停車位置もあいの風とやま鉄道と可能な限り合わせ、車両長は20m以上を確保するとしています。扉数は両開き片側3か所とし、床面の高さはバリアフリーの観点から、約1.12~1.15mとすることを検討しています。

 また、カラーリング(外装)については、あいの風とやま鉄道のラッピング車両「とやま絵巻」や、開業当時の車体色を再現した東京メトロ銀座線の1000系電車を参考に挙げています。もしかしたら、沿線のPRを兼ねたラッピングや、かつての客車列車時代のリバイバル塗装なども見られるようになるかもしれません。

 県は、9月頃にも議論を始め、年度内をめどに取りまとめたい考えです。

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