超長~い「ダブル連結トラック」ついに首都高・阪高も“解禁” 走れる路線拡充 許可制度も簡略化へ

阪高のトンネルであれ走るのか~……

東京・大阪の都心も一部「通っていいよ」 ダブル連結トラック

 国土交通省は2024年7月25日、「ダブル連結トラック」の対象路線を拡充すると発表しました。あわせて、国民からの意見募集(パブリックコメント)も開始します。

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ダブル連結トラック、実証実験から参加していた西濃運輸の例(西濃運輸の公式Xより)。

 ダブル連結トラックは、大型トラックの荷台を2台つないだトレーラーで、全長は最大25mになります。通常の大型トラックは全長約12mで、これを超える車両を走行させるには、ルートを国に申請し、特殊車両通行許可を取得する必要がありますが、「ダブル連結トラック」の取り組みは、この特車許可の基準を全長21mから最大25mに緩和して実現しました。

 2018年度の本格導入以降、トラックの人手不足に対応する施策として導入が相次いでいることから、国は高速道路を中心に走行対象路線を順次拡大してきました。2022年度には約2050kmから約5140kmに、そして今回、さらに6330kmに拡大する見込みです。

 今回の拡充では中国道の全線や北陸道・上信越道の全線が対象となるほか、東京圏・阪神圏にも路線が一部拡充することが特徴です。

 首都圏では首都高湾岸線の全線、外環道の川口-大泉、関越道の練馬―所沢、中央道の高井戸-八王子、東名の東京-海老名、京葉道路の篠崎-船橋、さらには国道16号「保土ヶ谷バイパス」も対象となります。

 阪神圏では阪神高速湾岸線の全線、6号大和川線、関空道、第二神明が新たに加わります。

 いわゆる物流の「2024年問題」を受けて、ダブル連結トラックの導入が増え、事業者からの申請数が右肩上がりで増えているようです。今年度中には、事業者からの申請に対する「許可」制度を、即時に通行が可能な「確認」制度にすべくシステム改良を行う予定だといいます。

 また、SA・PAのダブル連結トラック専用駐車マスも、2024年度はさらに29か所58台分を整備し、全国で181か所371台分まで増える見込みです。

 拡充路線の走行については、今年夏から秋頃の実現を目指すとしています。

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