ロシア軍 近代化を施した“新戦闘機”の受領を開始 ウクライナ軍の大きな脅威に?
強力な対地兵器を搭載可能。
極超音速ミサイルを発射できるMiG-31を新たに投入か
ロシアの国営企業である統一航空機製造会社(UAC)は2024年7月15日、近代化を施したMiG-31の納入を国家防衛命令の一環として開始したと発表しました。
UACは具体的な納入した機数に関して発表していませんが「飛行テストで指定された要件が確認された後、航空機は常設基地に送られた」と発表し、「近代化されたMiG-31航空機は高い戦闘特性を備えており、現代の状況において問題を首尾よく解決することができる」と近代化された機体の性能をアピールします。
北大西洋条約機構(NATO)コードネームで「フォックスハウンド」と呼ばれる同機は、1982年から運用が開始された迎撃戦闘機ですが、今回納入された機体はMiG-31BPやMiG-31Kと呼ばれる空中発射型の極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載可能な、対地能力を強化した機体になると思われます。
今回の近代化を施したMiG-31の納入に関しては、黒海付近でのウクライナ軍の攻撃無力化などが視野にあるのではと予想されています。「キンジャール」の射程を持ってすれば、ウクライナ軍がアメリカなどから供与を受けた高機動ロケット砲システム「HIMARS」や地対地ミサイル「ATACMS」などの誘導兵器を、遠く離れた場所から攻撃可能です。また、迎撃機としての性能も優れることから、アメリカや欧州から供与を受けた精密誘導兵器を搭載したウクライナ軍機の阻止にも活用できます。
07/18 11:42
乗りものニュース