国産2階建てバス「エアロキング」まさかの復活!? JR高速バスとして“毎日走る” 引退相次ぐ車両をなぜ?
案外“奇跡の”復活?
え、エアロキング!? 名古屋と山陰を結ぶ
中国ジェイアールバスは2024年7月5日(金)、高速バス出雲・松江・米子-名古屋線「出雲・松江・米子ドリーム名古屋号」に、2階建てバスを導入すると発表しました。
発表資料には、国産2階建てバス「エアロキング」と思しきイラストとともに「ダブルデッカー車両の復活!!」と書かれています。中国ジェイアールバスに話を聞いたところ、エアロキングで間違いないそうです。
エアロキングは2010年に生産が終了しており、近年、高速バスからの引退が相次いでいます。かつて同車はJRバスグループ各社が多く導入し、JRバスを代表する車両のひとつでしたが、2024年3月には、最後まで東名高速バスで運用を続けていたジェイアール東海バスのエアロキングが全車引退していました。
ただ、中国ジェイアールバスが今回導入するのは、かつて同社が高速バスで運用していたものではなく、「グループ会社から購入したもの」だそう。
導入の理由は、収容力のある2階建てバスで出雲-名古屋線の繁忙期の需要増に対応するため。1階は6席(+車いすスペース)、2階は3列シート27席(1・2階で計33席)の配置で、うち2階前方の6席は前後の間隔や座席幅の広い「ビジネスシート」となっています。
中国ジェイアールバスは新しい輸入車(スカニア)の2階建てバスも導入しているものの、タイミングよくエアロキングの中古を購入できたといいます。
エアロキングでの運行開始は出雲発が8月8日から、名古屋発が8月9日から。今回は2両購入しており、出雲-名古屋線は基本的にエアロキングでの運行となるそうです。
07/05 18:12
乗りものニュース