自衛隊も熱視線! 最新防空システム米陸軍が受領 その性能ホントに「ゲームチェンジャー」かも

日本も導入するかもしれません

陸自や空自も興味津々とか

 アメリカの大手防衛関連企業であるノースロップ・グラマン社は2024年6月17日、同社が製造する最新鋭の防空システム「統合戦闘指揮システム(IBCS)」の構成要素のうち、「交戦作戦センター(EOC)」と「統合火器管制ネットワーク(IFCN)リレー」をアメリカ陸軍に初めて納入したと発表しました。

 これにより、2023年12月に納入された「統合協働環境システム(ICE)」とあわせて、現在の低率初期生産(LRIP)契約のもとで初となるIBCSのフルセット納入(システムの全構成品の納入)が完了したとのことです。

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ホワイトサンズ実験場にて発射される地対空ミサイル「PAC-3」(画像:アメリカ陸軍)。

 IBCSは、陸海空のあらゆる装備を、軍種や製造国の違いを超えて連接し、文字どおり統合化された1つのシステムとして運用することを可能にする次世代の戦闘指揮統制システムです。これがあると、たとえば上空を飛ぶ空軍の戦闘機が探知した目標を、IBCSを通じてリアルタイムで味方部隊のあいだで情報共有し、地上に配備されている陸軍の地対空ミサイルで迎撃するといった芸当も可能になります。

また、各地に分散して配備されている装備(兵器)どうしを連接することが可能なため、飛んでくる敵のミサイルや航空機などをより遠方で探知したら、その情報をリアルタイムで全体共有し、最適な位置にある最適な装備を使って、効率よく迎撃することができます。言い換えれば、IBCSでは離れた位置にある防空システムをつなぎ合わせ、広範囲を覆うシールドのようにすることができるのです。

 2024年6月現在、IBCSはアメリカ陸軍への導入が進められているほか、ポーランドでも導入を検討しています。また、ノースロップ・グラマン社によると、現在日本の陸上自衛隊および航空自衛隊も、IBCSに関心を寄せているとのことです。

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