「あぶねッ!首都高入るとこだった!」誤進入注意の入口3選 もう時遅し…どうすべき?

用地が乏しい都心部の一般道では、「車線をそのまま進むと首都高に入ってしまう」構造が多々見られます。事前に分かっていれば車線変更して避けられますが、“時遅し”になりがちな箇所も。そのとき、どうすべきなのでしょうか。

首都高の入口は突然現れる!?

  郊外にあるNEXCOなどの高速道路は、一般道の左側からIC入口が分岐するケースがほとんどですが、都心部の首都高では逆に、そうした余裕のある入口の方が“レア”です。限られた用地・車線のなかに首都高の入口を設けているため、車線を「そのまま進むと首都高に入ってしまう」構造も多々見られます。

 なかでも、誤って首都高に入ってしまいがちな要注意箇所があります。

■3号渋谷線上り 用賀(世田谷区)

 環八通りの「環八東名入口」交差点は、西側に東名高速の東京IC、東側に首都高の用賀出入口があります。要注意なのは、環八通りの北行きから交差点を右折する場合です。

 環八通りの右折レーンは2本ありますが、右折するとすぐ、右側に用賀入口が現れるため、首都高に入らず側道を行こうとしていたのに車線変更できず、“時遅し”になることがあります。右折時に首都高の橋脚があるため見通しが効かないのも不意を突かれる要因となっています。

■K1横羽線上り 大師(川崎市)

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通行止め時の大師入口のスロープから産業道路を望む(乗りものニュース編集部撮影)。

 こちらは用賀入口とは反対で、左折時に注意が必要なケースです。国道409号の東行き(浮島方面)から「大師河原」交差点で左折し、産業道路を東京方面に向かおうとしていたのに、うっかりしていると、左側に現れる大師入口に入らざるを得なくなります。

 国道409号側は左直(左折・直進)レーン1車線のみ。ここも首都高の高架下で薄暗く橋脚もあり、左折時の見通しが効かないうえ、交差点から首都高入口までの距離は用賀よりも短いです。最初から、左折後に最も左のレーンではなく、ひとつ右のレーンに進路を取るつもりで走ったほうがいいでしょう。

首都高の入口があるはず、はず、いきなり出てきた!

■5号池袋線上り 高島平(板橋区)

 こちらは、走行していて「入口まだかな、まだかな……いきなり出てきた!」というパターンになるケースといえます。

 国道17号「新大宮バイパス」上り。埼玉方面から荒川を渡って東京都に入ると、最初の三園2丁目交差点の手前で片側5車線に拡がり、「日本橋 巣鴨」「日本橋 巣鴨」「東坂下 首都高」「東坂下 首都高」「池袋 北町」と書かれた方面看板がズラリと並びます。この時点で面食らいますが、中ほどの「東坂下 首都高」看板下の直進2レーンが、首都高5号線沿いの道です。

 三園2丁目交差点の先でさらに「東坂下 首都高」方面の2レーンが、バイパス本線である「池袋 北町」方面の1レーンから分岐。「東坂下 首都高」方面は長い左カーブに差し掛かり、中央分離帯の高い遮音壁で見通しが効かなくなったところ、遮音壁が途切れた瞬間、右側のレーンに首都高の高島平入口が現れます。

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新大宮バイパス上り、三園2丁目交差点。方面案内がズラリ並ぶ。真ん中の首都高のマークが高島平入口を示す(乗りものニュース編集部撮影)。

 その存在は車線ごとの路面の案内表示でも予告されているので、東坂下方面に進みたければ左車線を行くのがベスト。しかしこの間、かなりのスピードのなかで分岐を瞬時で判断して進まなければならず、「東坂下 首都高」方面の2車線どちらかに入れただけでも、慣れない人は一安心といったところでしょう。長いブラインドカーブの先で、まさか自分の走っている車線が首都高に入ってしまうとは……とならないよう、路面の表示にも気を配りたいところです。

※ ※ ※

 ちなみに、NEXCOの高速道路は間違って入っても、係員の指示にしたがいUターンして出られるケースもありますが、首都高の入口では、それは不可能です。Uターンできる場所などほぼ無く、もちろんバック(後退)は絶対にNGです。

 あるとき、用賀入口の手前で車線変更できず、係員に「間違って入っちゃったんですけどー……」と伝えると、「三茶(三軒茶屋出口)まで行くしかないです。進んで下さい」となったことがありました。もちろん料金はかかりますし、時間ロスも大きいです。こうならないよう、慣れない道でも前方の変化を瞬時に捉えること、案内看板や路面標示に気を配ることが必要かもしれません。

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