最新の梅雨入り予想 平年より「かなり遅い」所も 来週末以降に持ち越しか

メイン画像

今日6日、日本気象協会は最新の梅雨入り予想を発表しました。来週末以降はようやく太平洋高気圧が北へ張り出し、梅雨前線が北上する見込み。梅雨入りは全国的に平年より遅く、九州南部は6月15日頃、九州北部~関東甲信は16日頃に続々と梅雨入りへ。北陸や東北は20日前後。

太平洋高気圧が北へ張り出す ようやく梅雨前線北上 遅い梅雨入りへ

画像A

今年は梅雨前線の北上が平年よりも遅れています。5月30日頃が梅雨入りの平年日である九州南部がまだ梅雨入りしておらず、すでに梅雨入り平年日を1週間過ぎるという状況です。

今日6日(木)に気象庁が発表した最新の1か月予報(6月8日~7月7日)によると、1か月平均の地上気圧の予想では、日本の南で高気圧が強まる見込みです。来週末以降は、ようやく梅雨前線が平年の位置に停滞しやすくなるでしょう。

降水量 西日本太平洋側ほど多め 大雨に早めの備えを

画像B

日本気象協会の最新の梅雨入り予想では、九州南部は6月15日(土)頃、九州北部、中国、四国、近畿、東海、関東甲信は16日(日)頃に続々と梅雨入りするでしょう。北陸と東北南部は19日(水)頃、東北北部は21日(金)頃となる見込みです。今年の梅雨入りは全国的に平年より遅く、かなり遅くなる所もある見込みです。
今週末、9日(日)は九州や四国の太平洋側で大雨となる恐れがあります。梅雨入り発表の有無にかかわらず、大雨の備えを早めに進めておいてください。

この先1か月、沖縄・奄美や西日本太平洋側を中心に湿った空気の流れ込みやすい時期があるでしょう。
1か月の降水量は平年並みの所が多いですが、西日本の太平洋側は平年並みか多い見込みです。梅雨入り前から暖かく湿った空気が流れ込んで大雨になる日もあるでしょう。

(※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。)

全国的に高温 関東甲信や東北に「高温に関する早期天候情報」も

画像C

上空約1500mの気温は、日本付近では北日本を中心に平年より高く、暖かい空気に覆われやすい見込みです。このため、この先1か月の平均気温は、「全国的に平年より高い」でしょう。

特に、今週末から気温が上昇しやすくなり、6月中頃は全国各地で気温が平年よりも高くなる見込みです。ちょうど梅雨入りのタイミングと重なり、気温も湿度も高く、かなり蒸し暑くなりそうです。熱中症対策はもちろんのこと、食品の管理などにもご注意ください。

また、今日6日(木)、気象庁は関東甲信と東北を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。6月15日(土)頃からこの時期としては「かなりの高温」となる見込みです。

日中の暑さはもちろんのこと、夜間も気温の下がりにくい日が増えるでしょう。少しこれまでよりも寝苦しさを感じる日が出てきそうです。涼しい寝具を準備しておくと良いかもしれません。翌日または当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、熱中症警戒アラートが発表されますので、情報にご注意ください。

※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。

【北日本】北海道・東北
【東日本】関東甲信・北陸・東海
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部・九州南部
【沖縄・奄美】奄美地方・沖縄地方

ジャンルで探す