《医師推奨》“身体おそうじスープ”を飲むだけで、内臓脂肪やコレステロールが改善!
「太りやすくなった。食べる量は変わらないのに……」
「健康診断で、中性脂肪と悪玉コレステロールが多すぎるって注意されちゃった」
50歳を過ぎたあたりから、そんな嘆きをよく聞くように。いったいなぜなの?
身体の“悪いあぶら”放置は禁物!
「女性は、更年期、そして閉経を経ると、エストロゲンという女性ホルモンがぐっと減ります。すると、血管が老化して動脈硬化が進む、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増えてドロドロ血液になるといった悪影響が出やすくなります。また、加齢による基礎代謝の低下や運動不足により、お腹まわりにも内臓脂肪が蓄積しがちに」
そう話してくれるのは、生活習慣病などについて数多くの情報を発信している医師の五藤良将先生。
内臓脂肪が増えると、ウエストまわりが太くなるだけではすまない。
「内臓脂肪から悪い物質が出て、インスリンという血糖値を下げるホルモンが効きにくくなったり、コレステロールをためやすくなったりします。放置すると、2型糖尿病のほか、心筋梗塞、脳梗塞といった血管系の病気にかかりやすくなってしまうのです」(五藤先生、以下同)
血液中の悪玉コレステロール、中性脂肪、そしてお腹にたっぷりついた内臓脂肪。これら「悪いあぶら」を放置すると、命にかかわる病気のリスクがアップするということ!
では、これらの悪いあぶら、どう退治できるのか。
「食習慣を急に変えるのは難しいですよね。ですから、飲むだけで血液や身体の悪いあぶらを落としてくれる“身体おそうじスープ”を考案しました。ぜひ試してみましょう」
“悪いあぶら”を落とす3大成分とは
「“身体おそうじスープ”は悪いあぶらを落とす効果があると医学的に証明されている成分に着目。それがポリフェノール、良いあぶら、お酢の3大成分です。これらをあわせてとることで、大きな相乗効果が期待できます。この3大成分を含む8つの食材からなるスープを考案しました」
まず、ポリフェノールは、材料のうち、玉ねぎ、黒すりごま、しょうが、粉末緑茶、しょうゆに含まれる成分だ。
「抗酸化作用により、悪玉コレステロールが悪さをするのを防いでくれます。この作用以外にも、玉ねぎには血栓を予防する効果、ごまには肝臓の機能を高める効果がある。また、しょうがは代謝を高め、しょうゆは血液中の余分なあぶらを流してくれます」
3大成分の2つ目、良いあぶらは、油脂の中でも身体に良い作用をもたらしてくれる。
「かつお節に含まれる魚のあぶらは、中性脂肪を低下させます。オリーブオイルには、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあります」
そして3つ目のお酢には、血糖値の急上昇を抑える効果、脂肪の合成を抑えて脂肪燃焼を促進、新陳代謝の促進などうれしい効果がたくさん!
「腸内環境も整えてくれるので、腸活にも役立ちます。りんご酢には、ポリフェノールと同様の効果もあります」
材料はどれもスーパーで気軽に入手できるものばかり。
「“身体おそうじスープ”は、免疫力を上げたり、血液をサラサラにしたり、抗酸化力を上げるといった効果がありますが、これは生活習慣病やがん、そして認知症予防にもつながります。こうした病は身体の中で時間をかけて悪化していくものですから、このスープを長期的に取り入れてみてくださいね」
材料(10食分)
・かつお粉……50g
・黒すりごま……大さじ3(18g)
・エキストラバージンオリーブオイル……大さじ2(24g)
・りんご酢……大さじ1(15g)
・粉末緑茶……大さじ2(約7.2g)
・しょうゆ……70g
・玉ねぎ……1個(200g)
・しょうが……20g
【作り方】
(1)玉ねぎ、しょうがをすりおろす。玉ねぎはできるだけ細かくできればブレンダーやみじん切り器を使っても。しょうがはチューブでもOK。
(2)玉ねぎ、しょうが以外の材料をボウルに入れよく混ぜる。
(3)(1)に(2)を入れてよく混ぜる。
(4)(3)を製氷皿に詰めて冷蔵庫へ(臭いうつりが気になる場合は、ラップをしく)。
製氷皿1キューブ約40g10個分の製氷皿(1個のサイズ目安:縦約35mm×横約40mm×深さ約35mm)を使用すると1キューブが1杯分(約40g)となる。手軽に使えておすすめ。
まずは1日1杯2週間続けてみよう
飲み方はかんたん。1人分(製氷皿の氷1個分)に熱湯を注ぐだけでおいしいスープになる。手軽にできるので、栄養バランスがおろそかになりがちな朝食のプラス1品にするのもおすすめ。
身体のあぶらを取る効果があるほか、水分と栄養素もきちんととれて、健康的な1日をスタートできる。
また、小腹がすいたときや夜食が食べたいときなどに1杯飲んでおくと、おやつの食べすぎで余分なカロリーをとってしまうことを防いでくれる。お酒を飲む前に飲んでおけば、アルコールの吸収をおだやかにして、悪酔いの防止にもなる。
カロリー低めのおやつがわりになる一方で、食欲不振にも効果が。りんご酢が胃酸の分泌を促し、消化や吸収を助けてくれる。スープ自体の栄養価も高く、食欲不振になったり、体力が衰えがちな高齢者も積極的に飲みたい。
「身体おそうじスープを毎日飲むなら、たまには自分へのごほうびで、ラーメンやパフェを食べてもいいでしょう」
効果的な飲み方は…
・朝食のプラス1品に
・夜食が食べたくなったら
・小腹がすいたときに
・お酒を飲む前に
きのこの豆乳みそスープ
きのこの食物繊維で身体のおそうじに拍車をかける
材料/2人分
・「身体おそうじスープ」の素……1個
・きのこ類(しめじ・エリンギ使用)……100g
・鶏もも肉(皮なし)……80g
・にんじん……1/3本
・水……1/2カップ
・アーモンド……10g
・おろししょうが……小さじ1
・みそ……小さじ2
・調製豆乳……3/4カップ
・パセリ・こしょう……各適宜
【作り方】
(1)きのこ類は石づきを除いて食べやすい大きさに切りほぐす。鶏もも肉は小さめのひと口大に、にんじんは5mm幅に切る。
(2)鍋に水ときのこ、にんじん、アーモンド、おろししょうがを入れてひと煮立ちさせ、鶏もも肉を入れてフタをし、火が通るまで煮込む。
(3)みそと「身体おそうじスープ」の素を入れてなじませ、豆乳を加えてひと煮立ちさせたら完成。器に盛りつけて、お好みでパセリやこしょうをふる。
〔Point〕低糖質・高タンパク質の豆乳に食物繊維が豊富なきのこをプラス。
包丁いらずのめかぶ納豆スープ
腸内環境を整える超時短スープ
材料/2人分
・「身体おそうじスープ」の素……2個
・めかぶ……小1パック(40g)
・ひきわり納豆……1パック
・水……1と1/2カップ
・おろししょうが……小さじ1/2
【作り方】
(1)鍋に水を入れて煮立たせ、「身体おそうじスープ」の素とめかぶ、ひきわり納豆を入れて全体がほぐれたら完成。
(2)器に盛りつけて、おろししょうがをのせる。
〔Point〕善玉菌のエサとなる食物繊維がたっぷりのめかぶと、善玉菌である納豆菌が腸内環境を整えてくれる。
純豆腐チゲ風
高タンパクの豆腐をピリ辛スープで
材料/2人分
・「身体おそうじスープ」の素……2個
・木綿豆腐……100g
・キャベツ……80g
・にら……30g
・水……1と1/2カップ
・キムチ……80g
・シーフードミックス……100g
・卵……2個(お好みで)
【作り方】
(1)木綿豆腐は大きめにちぎる。キャベツは3cm幅のざく切り、にらは3cm幅に切る。
(2)鍋に水とキムチを入れてひと煮立ちさせ、木綿豆腐、キャベツ、シーフードミックスを入れてフタをして火が通るまで煮て「身体おそうじスープ」の素を入れひと煮立ちさせ、火を止める。
(3)にらを入れてサッと混ぜて器に盛りつける。お好みで卵を落としてお好みのかたさに加熱しても美味。
〔Point〕タンパク質に加え、カルシウム、マグネシウム、鉄、ビタミンB群が豊富な豆腐をたっぷりと。
冬は「身体おそうじスープ」を始めるのにぴったりの季節
「毎日飲むスープといえばみそ汁ですが、この身体おそうじスープに置きかえれば減塩もできます。冬は季節のイベントなどで暴飲暴食も増え、塩分が身体にたまりやすい季節。ですから、アレンジも楽しみながら、毎日飲んでみてください。
飲み会の前や、食べすぎてしまった日の翌日に飲むなど、日々のバランスを考えつつ取り入れていきましょう」(五藤先生)
しょうが焼き
りんご酢マジックで肉もやわらか
材料/2人分
・「身体おそうじスープ」の素……2個
・豚肉……150g
・玉ねぎ……1/2個
A〔おろししょうが……30g、みりん・酒……各大さじ2、しょうゆ……小さじ1、酢……大さじ1〕
・エキストラバージンオリーブオイル……大さじ1
・キャベツ・トマト……各適宜
【作り方】
(1)豚肉はスジ切りをする。玉ねぎは1cm幅に切る。
(2)電子レンジ600wに1分かけ解凍した「身体おそうじスープ」の素とAをバットでよく混ぜ豚肉を30分ほど漬け込む。
(3)フライパンにエキストラバージンオリーブオイルを熱して玉ねぎを炒める。半透明になったら片隅に寄せ、(2)の豚肉をタレを落として両面を焼き色がつくまで焼いたら、漬け込みダレを入れて全体を炒め合わせながら煮詰めてなじませる。
(4)器にキャベツのせん切りやトマトを添えて盛りつける。
〔Point〕りんご酢に含まれる酢酸はあぶらを落とすだけでなく、肉の繊維をやわらかくしておいしくする力ももっている。
さばとトマトのパスタ
動脈硬化を予防する
材料/2人分
・「身体おそうじスープ」の素……2個
・トマト……1個
・にんにく……30g
・エキストラバージンオリーブオイル……大さじ2
・さば水煮缶……150g
・さば缶の汁……大さじ2
・白ワイン……大さじ2
・こしょう……少々
・スパゲティ……160g
・カイワレ……1/2パック
【作り方】
(1)トマトは1~2cm角、にんにくはみじん切りにする。
(2)フライパンにエキストラバージンオリーブオイルとにんにくを入れて炒め、香りが出てきたらさばの水煮缶と汁、トマト、白ワイン、電子レンジ600wで1分加熱し解凍した「身体おそうじスープ」の素を入れてざっくりと炒め合わせる。フタをして中火弱で10分ほど時々混ぜながら煮込む。
(3)スパゲティをゆでて(2)にからませ、こしょうを入れて器に盛りつけ、カイワレをたっぷりのせる。お好みでエキストラバージンオリーブオイル(分量外)を追加で回しかけてもOK。
〔Point〕EPA、DHAがたっぷりつまったパスタソース。トマトに含まれるリコピンの抗酸化力と、エスクレオサイドAが動脈硬化も予防。
まぐろとアボカドのあえもの
オメガ3脂肪酸をたっぷりと
材料/2人分
・「身体おそうじスープ」の素……1個
・まぐろ……100g
・アボカド……1個
・長ねぎ……3cm
・大葉……2枚
・みりん……大さじ1と1/2
【作り方】
(1)まぐろとアボカドは1cm幅の角切りにする。長ねぎは白髪ねぎにし、大葉はせん切りにする。
(2)みりんを耐熱容器に入れてそのまま1分加熱してアルコールをとばし、電子レンジ600wで30秒加熱し解凍した「身体おそうじスープ」の素と混ぜ合わせてタレを作り(タレが温かい場合は冷蔵庫で冷やす)、まぐろとアボカドをざっくりとあえる。
(3)器に盛りつけて白髪ねぎと大葉を合わせて添える。
〔Point〕まぐろ、アボカドに含まれるオメガ3脂肪酸の合わせ技で悪いあぶらをスッキリ落としてくれる。
教えてくれたのは…五藤良将先生●竹内内科小児科医院院長。YouTubeや著書を通じて医学的に根拠のある健康情報を発信。著書『血液と体の「あぶら」を落とすスープ』(アスコム)など多数。
取材・文/吉田きんぎょ
11/09 06:00
週刊女性PRIME