「不記載」の上杉謙太郎・尾身朝子・杉田水脈の3氏は立候補辞退…自民、2次公認65人を決定

 自民党は11日、衆院選の2次公認候補予定者として計65人を決定した。派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、収支報告書に不記載があった前議員らはいずれも比例名簿に登載されないことになった。

自由民主党本部

 2次公認の内訳は小選挙区1人、比例64人。これで小選挙区は計266人、比例は計78人となった。菅副総裁、森山幹事長、小泉進次郎選挙対策委員長が同日、党本部で協議して決めた。

 前衆院議員の上杉謙太郎(比例東北)、尾身朝子(比例北関東)、杉田水脈(比例中国)の3氏は比例選単独で立候補を目指していたが、辞退を申し出た。党執行部が名簿登載に慎重姿勢だったためだ。森山氏は協議後、記者団に「3人とも不記載のことを深く反省し、再起を目指したいとの意向だった」と語った。

 自民は9日、不記載があった議員と選挙区支部長の計12人を非公認とした。不記載があった他の34人は公認したものの、比例選の重複立候補を認めず、上杉氏ら3人を含め、「不記載」議員らは比例名簿から除外された。

 森山氏は「自民党はルールを守る党であることを国民に示すことが大事だ。そのことを念頭に置きながら候補を決定した」と語った。

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