自民、比例単独64人を追加=「裏金候補」重複見送りで【24衆院選】

自民党は11日、衆院選の第2次公認として、比例代表に単独で出馬する64人を追加すると発表した。派閥裏金事件に関係した前議員ら34人に比例との重複立候補を認めなかったため、投票結果によっては比例の当選枠に対して候補者が足りなくなる可能性があるとして、補充を急いでいた。併せて発表した小選挙区候補1人を含め、同党は擁立作業を終えた。
森山裕幹事長によると、政治資金収支報告書に不記載があった上杉謙太郎、尾身朝子、杉田水脈3氏は比例単独での出馬が見込まれていたが、いずれも辞退した。小選挙区の「10増10減」に伴い、中国ブロックから比例単独で立候補する予定だった阿部俊子文部科学相は、定数の多い九州ブロックに回った。
64人の内訳は男性34人、女性30人。うち40歳未満は14人、20代は5人だった。石破茂首相(党総裁)が党への逆風を踏まえ、若手や女性を中心に選考するよう指示していた。これまでの発表分と合わせ、自民候補は計344人(小選挙区266人、比例単独78人)で、うち女性候補は過去最多の計56人となった。

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