兵庫の出直し知事選、自民は独自候補擁立を断念…「大きな責任を感じている」

 不信任決議を受けた斎藤元彦前知事(46)の失職に伴う兵庫県知事選(31日告示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党県議団は3日、会合を開き、独自候補の擁立を断念することを正式に決めた。自主投票とする見通し。

 県議団では知事選候補者の検討会を9月12日に設置。複数の候補者の擁立を模索したが、政策の違いなどから一致して推すことが難しいと判断した。

 この日の会合では、検討会の議論を踏まえて協議。出席者からは「最大会派として候補者の見送りは許されない」などと強硬な意見も出たが、結論は変わらなかったという。

 北野実幹事長は会合終了後、記者団に「候補者を見つけることができず、残念。大きな責任を感じている」と述べた。

 知事選では、再選を目指す斎藤氏のほか、医師の大沢芳清氏(61)と経済産業省の元官僚、中村稔氏(62)、日本維新の会参院議員(兵庫選挙区)の清水貴之氏(50)が出馬を表明。尼崎市の前市長、稲村和美氏(51)も近く立候補を表明する。

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