中国・深圳の男児刺殺、林官房長官「明確な説明」求める…外相会談で「背景や動機の説明なかった」

 林官房長官は25日の記者会見で、中国広東省 深圳しんせん 市で日本人学校の男子児童が刺殺された事件に関し、「一刻も早い事実解明と日本側への明確な説明を求めている」と改めて強調した。米ニューヨークで日本時間24日未明に行われた日中外相会談では、「事件の背景や容疑者の動機について説明はなかった」とした。

林官房長官(20日、首相官邸で)=川口正峰撮影

 事件を受け、外務省が渡航や滞在に関して発出している「危険情報」のレベルを引き上げるよう求める声が上がっている。林氏は「全体の状況を踏まえて、適切に判断する」と述べるにとどめた。

 中国に関する危険情報は現在、新疆ウイグル自治区とチベット自治区にのみ、4段階で最も低い「レベル1」が出されている。

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