自民総裁選で河野太郎氏は30票と「失速」、党員票でも8位 前回は2位で255票

27日投開票された自民党総裁選に立候補した河野太郎デジタル相(61)は1回目の投票で9人中8位になり、上位2人で争う決選投票に進めなかった。河野氏を巡っては、前回の令和3年総裁選の前後、次期首相候補を尋ねる報道機関の世論調査で1位になるケースもあったが、党員票だけでも8位となった。

3年の総裁選は河野氏ら4人が立候補し、河野氏は1回目の投票で255票(議員票86、党員票169)を獲得した。2位となって決選投票に進んだが、岸田文雄首相(党総裁)に敗れた。

今回は9人が立候補し、得票数は単純比較できないが、河野氏は30票(議員票22、党員票8)と大きく減らす結果となった。

河野氏は9月3日の記者会見で、世論調査で自身の支持が下がっている要因について、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせるマイナ保険証への一本化推進を挙げて、「『なぜこんなことをしなくてはいけないのか』との声は当然出てくる。承知の上で改革をしなければ国のためにならない」と語っていた。

河野氏は党内で唯一存続している麻生派(志公会)に所属している。


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