維新系千葉市議らが謝罪会見 市議会での請願書偽造、一般質問は当面自粛

千葉市議会の会派「日本維新の会・無所属の会」(現・日本維新の会ちば)の市議が、市民の請願書の署名を偽造した問題を巡り、日本維新の会の県組織「千葉維新の会」の佐藤浩幹事長らは24日、同市役所で記者会見し、議会の混乱を招いたとして謝罪した。当面の間、市議会での一般質問を自粛する。

「市民の皆さんの政治不信を増大させてしまった。おわび申し上げる」

会見で佐藤氏はこう述べ、深々と頭を下げた。

会見に臨んだのは、佐藤氏のほか、請願書の作成に携わった大平真弘市議と、会派の守屋聡、山崎真彦、渡辺惟大の3市議の5人。署名を偽造した桜井崇市議は、元々無所属のため出席しなかった。

会派のいずれの議員も請願書の偽造に「気づかなかった」と釈明。請願書に名を連ねた山崎氏は「書面をしっかり確認せずにサインしてしまった」と話した。

佐藤氏は「請願制度の趣旨そのものをきちんと理解できていなかった。認識が甘かった」と偽造を見抜けなかった背景を説明。当時会派の幹事長を務めていた守屋氏は「市民、議会関係者に迷惑をかけた。責任を重く痛感している」と陳謝した。

請願書を巡っては、桜井市議が、請願書の名義人に意思確認することなく自筆で署名。大平市議は請願書の本文を執筆した。17日には市議会で2人に対する議員辞職勧告決議案が可決された。

大平市議は離党勧告を受けて離党した。進退に関しては「熟慮を重ねて考えたい」と述べるにとどめた。

会派の3人について、佐藤氏は「まだまだ議会でモノを言うレベルに達していないので教育し直す」とし、一般質問などの議員活動を当面自粛させる方針を示した。(松崎翼)

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