石破茂氏インタビュー 拉致「日本の考え確立を」アジア版NATO必要性強調 自民総裁選

自民党総裁選(27日投開票)に立候補した石破茂元幹事長は20日、産経新聞などのインタビューに応じ、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けて「首脳会談を当然やらねばならない」とした上で、「一歩でも二歩でも進めていく上で、日本なりの考え方を確立しておかねばならない」と述べた。

石破氏は、東京と平壌に連絡事務所の開設を目指すことに加え、首脳会談の実現に向けて「米国や韓国あるいは中国と事前調整をきちんと行う」と述べた。

かねて主張している在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定の改定を巡っては、「日本が大家で、そこを米軍が借りるという関係だ」と指摘し、在日米軍基地の自衛隊との共同管理の必要性に言及した。

持論とする「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」構想に関しては、「アジア・太平洋地域で集団安全保障を構築しなければならない」とし、「中核は日米同盟であり米韓同盟であり、米国、豪州、ニュージーランドの同盟(「ANZUS(アンザス)条約」)だ」と述べた。台湾有事を念頭に「台湾の安全を守ることになる」と意義を説明した一方、台湾の加盟の可否については「検討が必要だ」と語った。

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