静岡、南海トラフ地震に「関心ある」97% 8月の臨時情報で意識調査

静岡県の鈴木康友知事は20日の定例記者会見で、8月8日に気象庁が発表した南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を受けた県民意識調査結果を発表するとともに、「県民のみなさまには冷静かつ適切な行動をとっていただいた」と評価した。

県民意識調査によると、臨時情報を「知っている」が66・1%。「聞いたことはある」の25・3%と合わせ、91・4%という県民の高い認知度ががわかった。南海トラフ地震についても「非常に関心がある」が68・3%で、「多少関心がある」の29・1%を合わせると97・4%が関心を持っていた。

臨時情報発表に伴う行動の変化については、24・1%が「予定を中止(変更)しなかった」のに対し、18・2%は「予定を中止(変更)」したと回答した。

臨時情報発表がお盆期間だったことから、観光地などへの影響が出たことについて鈴木知事は「補償などは考えていないが、今後観光需要の喚起策を実施していく」との方針を示した。

県民意識調査は、8月23日から今月10日までの期間にインターネットを活用して実施。5890人から回答を得たという。

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