公明新代表に石井啓一幹事長 66歳 代表選、他に届け出なく無投票当選

公明党は18日、山口那津男代表の任期満了に伴う代表選を告示し、石井啓一幹事長(66)=衆院比例北関東、当選10回=が無投票当選した。28日の党大会で正式に承認される。党代表の交代は平成21年9月以来15年ぶり。早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、公明の独自色をアピールしていく考えだ。

石井氏は当選後、国会内で記者会見し、「公明が政治改革の先頭に立ち続けられるよう尽力していく」と述べた。

石井氏は東大卒業後、建設省(現国土交通省)を経て、平成5年に衆院初当選。政調会長や国交相などを歴任し、令和2年9月から幹事長として山口氏を補佐した。次期衆院選は新区割りの埼玉14区から立候補する。

退任する山口氏は、自公両党が下野した平成21年衆院選で落選した太田昭宏氏の後任として代表に就任。支持母体・創価学会の女性部を中心に人気を集め、24年には自民とともに政権復帰を果たした。在任期間は異例の8期15年に上り、公明が再結成した10年以降では歴代最長となる。

党内には早期の衆院解散・総選挙を念頭に経験豊富な山口氏の続投論もあった。だが、自民と立憲民主党もそれぞれ新たなトップを選出する運びとなり、公明も体制を刷新することを決めた。次期衆院選を見据えた自民との連携態勢の構築とともに、石井氏自身の「党の顔」としての知名度向上が急務となる。

ジャンルで探す