公明・山口那津男氏が代表退任を表明「次の世代にバトン」 後任は石井啓一氏の見通し

公明党の山口那津男代表(72)は10日の記者会見で、18日告示の代表選に立候補せず退任する意向を表明した。「代表選に私は出馬をしない。次の世代にバトンを譲るべきだと決断した」と述べた。山口氏は平成21年から8期務めており、公明代表の交代は15年ぶりとなる。

山口氏は会見で、公明党内で「中堅・若手の人材が育ち、新しい陣容を整える状況が来た」と退任の理由を説明した。

代表選は石井啓一幹事長(66)以外に立候補の動きがない。18日に石井氏の新代表就任が決まり、28日の党大会で承認される見通しだ。

山口氏は会見で、石井氏について「幹事長として大きな役割を果たしていただいた。感謝を申し上げたい。能力見識は十分に備わっている立派な政治家だ」と述べた。石井氏の後任の幹事長には西田実仁選対委員長(62)が浮上している。

山口氏は21年衆院選で落選した太田昭宏氏の後継の代表に就任し、10年の公明党再結成以降の在任期間は最長。24年の政権復帰後は連立与党の党首として第2次安倍晋三、菅義偉、岸田文雄内閣を支えた。

石井氏は衆院当選10回で、政調会長や幹事長代行を歴任。27年10月から国土交通相を4年近く務めた。比例北関東選出だが、次期衆院選は埼玉14区に転出する。

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