静岡県のリニアボーリング調査容認で山梨知事、「リニア早期開業に向けた一歩」と歓迎

静岡県がリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事の前段階となるボーリング調査実施容認をJR東海に回答したことを受け、山梨県の長崎幸太郎知事は17日、「調査の実施了解は、本県のみならず沿線自治体にとって、早期開業に向けた大きな一歩となり、歓迎する」とのコメントを発表した。

長崎氏は来月5日に、静岡県の鈴木康友知事とともに、山梨県側トンネルのボーリング調査の状況を視察する予定だが、「この視察を通じ、今後の静岡県内の調査により一層の理解を深めてもらえる」とし、リニアの計画遅れの最大要因であった静岡工区での工事進展に期待を寄せる。

今年6月に、山梨県側のトンネルの掘削実施を山梨、静岡の両県とJR東海の3者で合意していたが、静岡県の川勝平太前知事が県境でのボーリング調査や工事を行わないよう要請するなどしていたため、ボーリング工事は山梨県内に留まっていた。

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