自民党総裁選は734票争う 候補乱立で支持分散か 決選投票なら議員票重要に

自民党総裁選は、衆参両院議長を除く党所属国会議員367人と、日本国籍を有し、令和5年に党費を納めた党員・党友が投票できる。国会議員1人1票の367票と、党員・党友による地方票367票の計734票を争い、有効票の過半数を得た候補が当選する。今回、投票資格を持つ選挙人は約105万人。27日に投開票される。

地方票は、各都道府県連本部が党員・党友から郵送された投票用紙を集計し、党本部が合算した上、「ドント方式」と呼ばれる比例配分法で候補者に割り振る。国会議員は27日、党本部で投票箱に直接、投票する。

開票の結果、有効票の過半数を獲得する候補者がいない場合は、同日中に上位2人による決選投票が行われる。今回は候補者乱立で支持が分散し、決選投票にもつれ込むとの見方が強い。

決選投票は国会議員367票に加え、47都道府県連に1票ずつ割り振って計414票で争う。都道府県連の47票は、上位2人のうち地方票の投票時にその都道府県内での得票が多かった候補者に自動的に割り振られる。1回目の投票と比べて国会議員票の比重が大きくなるため、議員の支持獲得が鍵を握る。このため、1回目の順位が2位でも、決選投票で逆転する可能性がある。

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