大阪・枚方市長の問責決議案が可決、維新は退席…教育長人事案取り下げ巡る混乱で2度目

大阪府枚方市議会は28日午前、伏見隆市長に対する問責決議案を賛成多数で可決した。6月議会に提出していた教育長人事案を理由も示さず取り下げるなどの対応で市政に混乱を招いたとして、大阪維新の会以外の主要4会派が決議案を提出した。伏見氏への問責決議案の可決は昨年10月に続き2度目。

問責決議は「議案提出の重みを軽んじ、説明責任を果たさず、議会をはじめ職員らにも混乱をきたす軽率に過ぎる行い」などと指摘した。法的拘束力はない。

定数32の市議会で、採決では最大会派である維新の議員(10人)らが退席したが、賛成多数となった。

空席となっている教育長人事を巡り、伏見氏は今年3月議会にも、後任に副教育長を充てる人事案を提出する意向で会派と調整したが、承諾を得られず、議会提出を断念した。

今月に入り、正副議長と主要会派が人事案の早期提出を求め、伏見氏も応じたものの、3月議会で見送った案と中身が変わらず、主要会派が反発。伏見氏は今月24日、取り下げを表明した。

市議会は昨年10月、伏見氏が3選を果たした市長選後に「祝勝会」の横断幕が掲げられた集会に出席した問題でも問責決議案を可決した。

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